ハックルベリーに会いに行く
相模原の事件の犯人にあったであろう二つの正義(1,850字)
相模原の障害者施設で大量殺人事件があった。
今回は、これについてのぼくのとらえ方を書く。
まず、犯人には「正義感」があったのではないかと見ている。なぜかというと、正義感は大量殺人の大いなる動機付けとなるからだ。人は、怨恨だとなかなかたくさんの人を殺せない。そもそも、多くの人を憎むというのも大変なことである。
それに比べると、正義感というのは大量殺人につながりやすい。その最も有名な例がヒトラーだろう。ヒトラーは、徹頭徹尾正義感に突き動かされて行動していたが、その結果が未曾有の大量殺人を招いた。ヒトラーに限らず、多くの兵士が戦争でたくさんの人を殺せるのは、彼らに正義感があるからだ。正義感は、普通の人をいともたやすく殺人鬼に変貌させることができるのである。
今回の事件も、ぼくは普通の人が正義感にとらえられたことによって殺人鬼に変貌したものと見ている。
そもそも、一時に十人以上を銃以外の凶器で殺害
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