ハックルベリーに会いに行く
世界的なプロダクトを生み出す日本の美的感覚:その40(1,876字)
『機動戦士ガンダム』というアニメが切り開いたのは、作品の内容もそうだが、それ以上に制作やビジネススキームの面が大きかった。一つのコンテンツが多様なファン層を生み出し、また莫大なビジネスを創出するということを、『機動戦士ガンダム』は証明してみせたのである。
中でも、ビジネスを大きく牽引したのが「プラモデル」であった。機動戦士ガンダムに登場する「モビルスーツ」という名前のロボットをかたどったプラモデルが、ブームを巻き起こすほど爆発的に売れた。
『機動戦士ガンダム』のプラモデルは、略して「ガンプラ」などとも呼ばれているが、特徴的なのはそのバリエーションの豊富さである。単に主役が搭乗するガンダムのプラモデルが売れただけではなく、ライバル役の搭乗するモビルスーツをはじめ、10以上のバリエーションがどれも人気を博したのである。
それは、かつて『サンダーバード』が切り開いたプラモデルの可能性をさらに押し
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