ハックルベリーに会いに行く
格差について(2,287字)
今、格差が広がっている。興味深いのは、それが静かに広がっていることだ。ステルスなことである。
今の東京では、普通に生きていれば、貧困と出くわすことはない。あるいは興味をもって観察しなければ、それに気づくことはない。
だから、格差の拡大についてそれほど意識していない人は多いと思う。それを問題視するどころか、知らない人が多い。
そういうときに、格差はますます拡大する。この傾向は、今後も進むだろう。
格差は、目をこらすと、実は東京にもごろごろと転がっている。例えば、コンビニというものがあるが、今は、どこへ行っても従業員の大半は外国人だ。そこには、実にいろんな国の人がいる。
外国人がコンビニで働く理由は、よく分かる。彼らは、そこで日本語を学べる。あるいは、日本の文化や商習慣を身につけられる。そういう無形のインセンティブが、時給とは別についてくる。
当たり前の話だが、彼らはもともと母国語をしゃべれる
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