ハックルベリーに会いに行く
映像表現の新しい世紀:その2(2,015字)
2008年にキャノンはEOS 5D MarkII(以下「5D2」)というカメラを出した。このカメラが「ゲームチェンジャー」といわれている。ゲームチェンジャーとは、市場のあり方を変えるような革命的なイノベーション製品のことだ。我々に最も身近なゲームチェンジャーといえば、最近ではiPhoneだろう。その昔、ポルシェが発明した自動車や、エジソンが発明した電球なども、やっぱりゲームチェンジャーだった。
ところで、この5D2がなぜゲームチェンジャーだったかというと、一眼レフカメラに動画撮影機能がついたからだ。そしてこの画質が、驚くほど良かったのである。当時発売されていた民生用ビデオカメラとは格段の違いがあった。美しかったのだ。
なぜビデオカメラの画質が悪く、一眼レフカメラの画質が良かったかといえば、理由は大きく二つある。
まず一つは、ビデオカメラのレンズというのは、基本的に本体と一体型であり、またズ
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