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先日、岩崎書店で編集会議があった。その中で、二〇二〇年度から教育指導要領が変わり、小学校三年生から英語の授業が行われるという話が出た。それに伴って、小学校の先生方が「どう英語を教えたらいいか」で悩んでいるので、それに対応した本を出してはどうかという意見が出た。
それは、至極まっとうな意見ではあると思う。実際、そういう本が欲しいという先生がいたという。しかし、そこで痛感したのは、「もうニーズのある本を出してはダメだ」ということだ。「読者の声を聞いてはいけない」ということである。読者の声を聞いていたら、岩崎書店は潰れてしまう。
なぜかというと、そういうニーズのある情報は、我々が本にして提供する前に、彼ら自身がインターネットなどで得ることができるからだ。小学校で英語を教えること、またそれに対して先生方が情報を求めていることは、誰でも知っている。そういう誰でも知っていることについては、岩崎書店が本を作
それは、至極まっとうな意見ではあると思う。実際、そういう本が欲しいという先生がいたという。しかし、そこで痛感したのは、「もうニーズのある本を出してはダメだ」ということだ。「読者の声を聞いてはいけない」ということである。読者の声を聞いていたら、岩崎書店は潰れてしまう。
なぜかというと、そういうニーズのある情報は、我々が本にして提供する前に、彼ら自身がインターネットなどで得ることができるからだ。小学校で英語を教えること、またそれに対して先生方が情報を求めていることは、誰でも知っている。そういう誰でも知っていることについては、岩崎書店が本を作
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