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商取引というのは、簡単なようで難しい。
これからの時代は自分の好きなことを仕事にしていかなければならないが、そこには一つ、小さくない障壁がある。
その障壁とは、人は他人が好きでしていることにはお金を支払いたくないという「心理」である。
その心理が如実に出る職業に「歌手」がある。
多くの人は、歌を歌うことが好きだ。歌を歌うと気持ちいい。
だから、「カラオケ」というビジネスが成立する。ほとんどの人は、お金を支払ってでも歌を歌いたい。なぜなら、歌を歌うことは気持ちいいからだ。
その意味で、歌手というのは夢のような職業だ。普通はお金を支払ってでもしたい「歌を歌う」という行為をすることでお金をもらえるのである。しかも、満座の観衆から拍手喝采をもらうというおまけつきだ。これほど夢のようなことはない。
だから、歌手を志望する人が多いのは大いに頷けることだ。むしろ、若者が歌手を目指さない方が不思議である。
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コメント
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「行動心理学」と「ビジネス」という組み合わせに納得です。自分自身「Netflix」や「Spotify」にお金を払っても損した気分がしないのは、データにお金を払うというよりも、膨大なアーカイブへのアクセス権にお金を払うという「図書館の会員費」みたいなものにお金を払っているからなのかなという気がします。逆に「漫画雑誌」は、読みたい連載は1つ2つなのに雑誌全体を抱き合わせで買わされてる感じがして、「物」を買っているのに損した気分がします。(苦労感とは別の話になってしまいました。)
岩崎夏海(著者)
>>1
興味深い意見ですね。図書館も然りですが本文にも書いたようにレガシーなビジネスには行動心理学のヒントがごろごろ転がっているんですよね。これを利用しない手はないと思います。個人的には喫茶店の行動心理学に興味がありますね。