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子供が怪我をしたとき、最初に思ったのは「これは予想ができなかったな」ということだった。その次に思ったのは、「しかし、もう少し勘が良ければ予想できたかもしれないな」だった。さらに思ったのは、「そういえば、おれは自分でも気づかないうちに予想ばかりしていたな」ということだった。ということで、今日は「予想」について考えてみたい。
ぼくは、ほとんどいつも予想している。これはもう癖になっていて、意識しなくてもできている。子供が怪我をしたことで、ようやく「自分が予想ばかりしている」ということに気づけたくらいだ。
予想というのは、別の言葉でいうと「シミュレーション」だ。「問答」ともいう。「これをしたらどうなるだろう?」といつも考えている。「考えより先に体が動く」ということがなくて、「体が動くより先に考え」てしまう。
だから、ぼくは感情に流されることがほとんどない。子供を連れていった病院では医師の不誠実な態
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