お金を稼ごうと思ったら、「生活」にとことんこだわる必要がある。生活にとことんこだわることを、ここでは「生活探求」と呼びたい。また、生活にとことんこだわる人を、ここでは「生活探求者」と呼びたい。

「生活探求者としての資質」こそ、これからの時代に最も必要なものなのではないだろうか。なせがといえば、これからの社会は衣食住や生活インフラなど、「生きるための最低限の環境」は、どんな人でも保証される世界になるからだ。それらは誰でも生きているだけで当然の権利として手に入れられるようになる。

しかしそうなると、今度はより上級の暮らし――つまり「生活の質」というものが問われるようになる。なぜかというと、人は最低限の暮らしができたからといって、必ずしも満足できる生き物ではないからだ。最低限の暮らしができるようになると、そこをベースに今度はさらに上質の生活を求めるようになる。

そのことは昨今流行の「相対的貧困」