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『ゴッドファーザー』という映画を見て、ぼくは感情の取り戻し方が分かった。この映画に出てくるビトー・コルレオーネの生き方は、ぼく自身の生き方のモデルになった。以降は、この生き方を真似ることで、ぼくは自分自身の得を追求できるようになり、感情的に生きられるようになった。
では、ビトー・コルレオーネの生き方とはどのようなものか?
その根底には、美への揺るぎない信仰がある。「美」というのは、この世における絶対的な美だ。「善性」と言い換えてもいい。
ビトーはキリスト教なので、「真善美」の価値を信じている。そういう疑いのない信仰心こそが、人に感情を取り戻させ、自分の得をまっすぐに追求できるようにさせるのだ。
ビトーは、子供のときに父親を殺された。シチリア島のコルレオーネという村に住んでいたのだが、父が非道を行うマフィアのボスに反抗したところ、その報復として殺されてしまったのだ。
つまり父は、自分の真善美
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