ハックルベリーに会いに行く
石原莞爾と東條英機:その12(1,615字)
板垣征四郎は地元の盛岡中学を卒業後、仙台陸軍地方幼年学校に進む。盛岡中学では特待生で、勉強はできた。が、トップになるというのでもなく、普通の優等生だった。
仙台陸軍地方幼年学校を無難に終えると、陸軍士官学校に16期生として入る。16期には戦前陸軍の超重要人物となる永田鉄山がおり、彼は岡村寧次、小畑敏四郎とともに「16期生三羽がらす」と呼ばれ、周囲から一目置かれていた。
征四郎は、その三羽がらすと単に同期であるというだけではなく、仲が良かった。そうして、陸軍入隊後も思想や活動をともにしていくこととなる。
ある時期から、陸軍にはたびたび若手将校による「派閥」が形成されるようになった。これは特別に「軍閥」と呼ばれる。
最初にできた軍閥が「月曜会」で、これは陸軍大学校出の1期生と2期生が中心となって結成された。はじめは軍事知識の勉強をするための有志の会だったが、やがて軍閥化していった。
軍閥化した
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