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19世紀から20世紀の変わり目に、まず社会が、次いで建築が大きく変化する。いわゆる「近代化」が熟成する中で、科学が急速に発展し、人々の生活も大きく変わった。そこで人々は、新しい社会に適合するような新しい「建築」を求めるようになった。それは、ここまで1000年も続いてきた伝統を覆すような、きわめて大きな変化だった。
この頃、急激に人口が増えたことや、経済が伸張したこともその変化を後押しした。いわゆる超巨大都市が生まれ、人々がそこに集積し始めた。
そうした流れに呼応して、巨大な高層ビルが建てられるようになった。いわゆる「近代建築」というものが概念として勃興し、あっという間に世界中に広まった。
そして、その変化の中心は新大陸アメリカだった。アメリカは、ヨーロッパのような伝統がない分、近代化をより推し進めやすい状況にあった。また、ヨーロッパよりも冬は寒く、夏は暑いという気候の厳しさが特徴だったため
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