ハックルベリーに会いに行く
石原莞爾と東條英機:その19(1,936字)
第一次世界大戦まで、戦争は比較的短期間で終わるものだった。一年かかることはほとんどなく、たいていは数ヶ月だった。それ以上長引く場合は、政治的な交渉が難航しているだけであって、戦闘自体が長引くわけではなかった。
しかし、第一次世界大戦は長引いた。なんと4年の長きに渡ったのだ。しかも、政治的交渉はほとんど行われず、戦闘自体が長引いたのである。
長引いた最初の原因が「機関銃」であった。これの登場により、戦闘が一気に膠着したのだ。
膠着したのは、機関銃が敵の「突撃」を封じ込めたからだ。それまで突撃は最も重要な戦闘の一つだった。各国陸軍にとっての伝家の宝刀で、雌雄を決するときに用い、これでだいたい戦闘は終わった。
ところが、機関銃の登場によってそれが成り立たなくなった。突撃は、文字通り「飛んで火に入る夏の虫」となり、いたずらに自軍の被害を拡大するだけのものとなった。
そのため、「塹壕」の重要性が急浮
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