ハックルベリーに会いに行く
能力とは何か?(1,735字)
これの究極の答えは「人類の存続に寄与する力」だろう。
「利己的な遺伝子」という考え方は、やはり強力な説得力がある。我々人間はDNAを運搬するリレー走者に過ぎない。だから、種を残すために個人が犠牲になっている。個人が死ぬのはそのためである。
人間個人は必ず死ぬ。それは、その方が種の存続に有利だからである。ところで、これまで死んだ人というのは累計で1080億人らしい。意外に少ない。昔は人口が少なかったから、累計も少ないのである。1万年で1080億で、そのうち今生きている人は、なんと6.5%にも登る。20世紀は、文字通り「人口爆発」の時代だった。
しかし人口が爆発しても変わらないのが「利己的な遺伝子」で、人類の存続に人口の多さが不都合となれば、やがては人口縮小へとベクトルを変える。人口縮小は「すでに起こった未来」である。そこで個人にどのような悲劇が訪れようとも、種全体が存続すればいい――それが人
この記事の続きを読む
ポイントで購入して読む
※ご購入後のキャンセルはできません。 支払い時期と提供時期はこちら
- ログインしてください
購入に関するご注意
- ニコニコの動作環境を満たした端末でご視聴ください。
- ニコニコチャンネル利用規約に同意の上ご購入ください。