ハックルベリーに会いに行く
ライトノベルの書き方:その17「脇役との主従関係を構築する」(1,861字)
物語の配役には「ハムレット型」と「ドン・キホーテ型」がある。
このうち、特に「ハムレット型」の脇役においては「親の不在」が重要になるということを、前回見てきた。そこで今回は、「ドン・キホーテ型」における脇役について見ていきたい。
「ドン・キホーテ型」物語における配役において、最も重要なのは「主人公と対になる脇役の存在」である。「ドン・キホーテ」でいえば「サンチョ・パンサ」だ。それをここでは「相方」と呼ぶこととする。
では、相方はどのような性格付けが好ましいのか? それを、サンチョ・パンサを例に見ていく。
サンチョ・パンサというのは、一体どういう存在なのか?
まず特徴的なのは、ドン・キホーテとの間に明確な「主従関係」があるということだ。それは、主役がドン・キホーテで脇役がサンチョ・パンサであるということと同時に、物語における雇用関係でも、ドン・キホーテが主で、サンチョ・パンサが従者なのである
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