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よく気づき、観察力や推理力に長けている母親は、子供のコミュニケーション能力を育てられない。それどころか、生涯にわたってコミュニケーション能力の欠如した人間にしてしまう危険性が大きい。
今回は、そのことについて見ていきたい。
乳幼児の頃、母親がよく気づき、観察力や推理力に長けた人だと、コミュニケーションがスムーズに運ぶ。こちらが一方的に泣いているだけで、いろいろと慮ってくれ、事足りるからだ。
これは一見良いことのように見えるが、怖いのはその後である。そういうふうに、乳幼児の頃に母親と良好なコミュニケーションが築けていた子供は、以降、言葉を覚えようという意欲が減退するのである。そうして、言葉をなめるようになってしまうのだ。
人間が言葉を覚えることの最大のモチベーションは、「コミュニケーションの不満」によるものである。泣いているばかりでは母親をはじめとする周囲と良好なコミュニケーションを築けない
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