ハックルベリーに会いに行く
教育考:その22「神話に見る父親の教育」(2,242字)
神話の中で、父親というのは大きなテーマである。それはしばしば主人公に敵対する形で描かれる。それも、単に敵対するのではなく、味方であることが複合した、複雑な形で描かれる。まさに「祝福」であると同時に「呪い」でもあるのだ。
古今東西の物語における、「祝福」であると同時に「呪い」でもある父親の代表格は、「オイディプス」に登場するライオスだろう。
ライオスは、神託によって呪われているとされた息子を殺そうとするが、しかし殺しきれずに助ける。ところが後年、その息子が目の前に立ちはだかって、しかもそれを息子と知らないまま喧嘩になる。そうして、激高した息子に殺されるのだ。
父親というものは、当然のように子供に対する愛情がある。しかしその愛情は、ほとんどの場合で裏目に出る。裏目に出るが故に、それは深刻なわざわいをもたらす。
ところが、そのわざわいが子供にとっては「試練」となる。そうしてその試練が、子供の成長
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コメント
コメントを書くそう言えば終盤で、妻のウルスラは積極的に玄孫(?)の教育に乗り出して見事に失敗しますね。対比的なのかな