ゲンロンデンパ3 THE END OF フェミヶ丘学園 絶望編
――俺の名は絵炉川湖南(えろかわこなん・声:高山みなみ)。
超高校級の???の持ち主。記憶喪失で、自分の才能すらもわからない男だ。
入学した者が将来を約束されるという、フェミヶ丘学園の門を叩いた俺だったが……しかしどういうわけか南海の孤島へとワープして、ミサンドリアイ修学旅行を強要されてしまった。
学園長を名乗るのは、右と左で雄と雌に別れたあしゅら男爵のようなぬいぐるみ、フェミクマ(声:TARAKO)。
そんな絶望的な状況の中、フェミニズムの反社会性を身を持って知っていった俺たちだったが、超高校級の女流エロ漫画家・小左右田手似非良子(こそだてえせいこ・声:茅野愛衣)はフェミニストの児童虐待を擁護し出した――。
フェミクマ「それじゃあ今回のフェミ裁判のテーマは『石坂啓は児童を虐待したか』だよ!」
フェミ裁判開廷!!
テーマ『石坂啓は児童を虐待したか』
議論開始!!
小左右田手「ふええぇぇぇ……フェミニズムは全ての弱者の味方ですぅ! そんなことするわけないじゃないですかあぁぁぁ~~~~!!」
絵炉川「初っ端からだけど、それは違うぞ! 俺が指摘したのは石坂啓の『赤ちゃんが来た』。石坂は雑誌『週刊金曜日』の編集委員や、ピースボート水先案内人を務める他、フェミニズム雑誌にも寄稿するフェミニスト漫画家。本書は彼女が出産を機に1993年に出版した育児エッセイなんだけど、ここには明らかに彼女が乳児を虐待したと記述されている!」
小左右田手「そ……そんなわけないですよぉぉぉぉ~~~~!!」
しかし、小左右田手は何を聞かれても泣き叫ぶばかり。
絵炉川「これを見ろ、本人が自分の手でそう書いているんだよ! 問題の箇所は185p「ちびチンコ」といういかにもなタイトルの項。彼女が男の子のいる従妹と話していた時のことだ」
「チンコがちびっちゃくてかわいいんだよね」
と言うと、彼女は、
「そうでしょう。私なんかカラダ中ぜーんぶ、なめまわしたもん」
と言う。えっ、……と一瞬目が点になった。かわいくてかわいくてフッと気づくと、チンコをしゃぶってたりする……のだそうだ。私は絶句してしまった。それってアリだったのか!
ナーンダ、やってもよかったのか!
もちろん私だって、あとに続きました。一回だけだけどね。一口大のちびチンコって、極上ですよ。グミキャンディーでつくってみたら、絶対ヒットすると思います。
???「素晴らしいよ!!」
口を開いたのは超高校級のリベラリスト・田陽瀬水戸目郎(たようせみとめろう・声:緒方恵美)。狂った独自の価値観で常にフェミ裁判を引っ掻き回す存在だ。
田陽瀬「生々しい描写がドキドキするね! 子供との性行為をも是とする真のリベラリスト、石坂先生はぼくたちオタクの味方、児ポの味方だよ!」
???「ねぇ、田陽瀬くん……悪いんだけど黙っててくれるかな?」
田陽瀬「………………」
超高校級のオタク・芸夢真丹亜子(げいむまにあこ・声:花澤香織)のツッコミに、田陽瀬は押し黙る。
絵炉川「とにかく、本人が自著で書いているんだ、彼女が自らの息子である男児を性的に虐待したのは事実なんだよ!」
小左右田手「そ……そんなことないですよお! ほら、同じ本の84pを見てください。「性を卑しめる行為」という節で、石坂先生は当時起こった女子高生コンクリート詰め殺人事件について、心を痛めていらっしゃるんです!」
女のコが死んだのが赤ん坊を産んだのと同じ、二年前の一月四日だったことをあとから知って、私は泣いてしまった*。
女のコがかわいそうでたまらなかった。
(中略)
おそらくこれから、私は息子の誕生日を祝うたびに、彼女のことを思い出すだろう。彼女の魂を抱きよせて、慰めてやりたいと思うだろう。
* あとがきによると彼女が子供を産んだのは91年、事件が88年でどうも計算があわないのですが……。
小左右田手「こんなにもお優しい石坂先生が、児童虐待、しかも自分の息子の性的虐待なんて、なさるはずがないですぅぅぅ~~~~!」
か……完全に事実を認識する能力を失っているのかと思えば、自分にとって都合のいい箇所は目ざとく見つけ出してくる。一体どうなってるんだ……?
絵炉川「そんなバカな! 石坂がこんなキレイゴトを書いたその100p後で、悪びれもせず児童虐待のカムアウトをしているのは事実なんだ!」
小左右田手「そ……そんなわけないですよぉぉ! 絵炉川さんはそんなに私をクロにしたいんですかぁ?」
絵炉川「え? そ……そういうわけじゃ……」
小左右田手「え……絵炉川さんは、そんなにも私のことが嫌いだったんですねぇぇ~~~!!!」
A山A夫「だ……だよなあ、フェミニストがそんなことをするわけないよなあ」
B川B子「よねえ、フェミニストはリベラルだから間違ったことはしないわよねえ」
泣き叫ぶ小左右田手に、周囲のみんなも同調し出した。
誰も俺の言葉に耳を傾けてくれない!
まるで『スーパーダンガンロンパ2』の三章で罪木蜜柑の泣き落としに、みんなが引っかかった時のように!
まるで『ネットハイ』での女性対戦者が泣き落としで民意を操る時のように!
フェミクマ「ひゃっはー! 議論は打ち止めのようですなあ! では、投票タイムに行きましょうか! ま、誰がクロになるかは想像つくけどね。うぷぷぷぷぷ……!」
絵炉川「こんなバカな……! 明らかな証拠が目の前に提出されているのに、誰もそれを認めようとしないとは……!!」
芸夢「フェミニストの特徴だね……フェミニストと話した者にとって、彼ら彼女らが自分にとって都合の悪い客観的事実を受け容れることほど、驚くべきことはないんだよ」
小左右田手「フェミニスト様が……女性や子供といった弱者と寄り添うフェミニスト様が子供をいじめるわけがないじゃないですかぁぁ~~~~~!!」
芸夢「ちょっと待って。小左右田手さんの言っていることには、明らかな間違いがあるよ」
小左右田手「そ……そんなはずは……」
芸夢「確かに弱者に寄り添う、というのはフェミニズムの看板だよね。でも、実際にはどうかな。鳥越俊太郎氏の女子大生への淫行疑惑を報じられた時も、ビル・クリントンの不倫疑惑の際も、フェミニストたちは一様に彼らを擁護したよね。その他にも児童虐待を指摘した者を恫喝するなど、彼女らが性的加害者の味方をした例は、枚挙に暇がないよ」
小左右田手「そ……それが今回のお話と、どうつながりがあるんですかぁ?」
芸夢「じゃあ、他の例を挙げようか。1980年代のアメリカでは、記憶戦争というのが巻き起こったんだ。フェミニストたちが多くの女性たちが幼児期に虐待を受けていながら、その記憶を封印していたと主張したんだよ」
小左右田手「そ……そうですよぉ! フェミニスト様は誰よりも、児童虐待を憎んでいるんです!!」
芸夢「ところが……その“思い出された記憶”というのは非常にいい加減なものだったんだ。カウンセリングを受けに来た女性たちに、フェミニストカウンセラーが誘導して捏造した記憶を植えつけ、何万という家庭を破壊した――それが、実態だったんだよ」
小左右田手「そ……それが今回のお話と、どうつながりがあるんですかぁ?」
芸夢「フェミニストたちの過ちは、自分たちは聖なる被害者に属しているという傲慢な過信、そして男性たちを悪しき加害者だと決めつける硬直した正義感にあったんだよ――そしてそれはこの石坂啓にも完全に当てはまる……と思うよ」
小左右田手「どこが当てはまるって言うんですかあぁぁ~~~?」
絵炉川「証明できるかも知れない……『赤ちゃんが来た』の37pを見てくれ。「マザコン教育」という気持ちの悪い節タイトルの箇所だ。ここではさんざん「息子をマザコンに育ててやる」と繰り返した末に(当時の女流漫画家の育児本は、この種の発言が実に多く、柴門ふみも確かそう書いていたんだけれど)彼女はこう続けている」
よォし、どうせなら立派なマザコンにしちゃえ。女はママだけでいいよネーと言い聞かせながら、乳を押しつける。世間に出さなきゃ人にも迷惑かけないわけだから、自立させないで手元に置いておこう。
(中略)
そうだ、十二歳くらいで去勢させてもいいな。息子の第二次性徴など見たくない。「ママなしでは生きていけない!」なんてまとわりつく軟弱な息子を想像しては、ああステキ……と私はにんまりした。
田陽瀬「素晴らしいよ!! ステキなポルノ脳だね。石坂先生は真のリベラリスト、オタクの味方だよ」
芸夢「ねぇ、田陽瀬くん……悪いんだけど黙っててくれるかな?」
田陽瀬「………………」
小左右田手「そ……そのエッセイが、どうしたっていうんです?」
絵炉川「実際の性的虐待に及んでいる時点で明らかにアウトだけれど、彼女は理念の上でもそれを肯定してしまっているんだ!」
小左右田手「そ……そんなこと関係ないですよぉ! ホントに去勢したんならともかくぅぅ!!」
絵炉川「じゃあ、本書の最後に掲載されたエッセイを見てみよう。「女の時代」と題され、2030年12月に書かれたというあくまで仮想の、自分の娘のエピソードとして書かれたものだ――この娘は夫と別姓・別居結婚をしており、社会はタイトル通りまさに“女の時代”になったと描写されている」
もっともこの時代、男たちはすっかりおとなしくなってしまった。
(中略)
プラトニックラブストーリーがもてはやされ、ゲイやインポの男たちがひっぱりだこ。
(中略)
息子は将来の世界のことを考えて、十二歳くらいで去勢させようと夫と話している。去勢はこのところちょっとした流行(はやり)だ。「地球にやさしい」ってやつである。
絵炉川「この醜悪奇怪なエッセイが、本書のトリを取っていることの意味は、大きいとしか言いようがない。ここで表現されているのは、男を雑に悪者扱いし、その去勢を何ら迷うことのない正義として描く、石坂の男性に対する徹底的な侮蔑と憎悪だ!!」
小左右田手「わ……わかりませぇん! な……何にもわからないですぅぅ……!!」
芸夢「小左右田手さんがわかろうとわかるまいと、石坂の中に度を超した男性への嫌悪と憎悪があったことは疑いのない事実だよね。そしてそれは、見逃すわけにはいかない重大なポイントを孕んでいる……当たり前のことだけど、石坂啓が自分の息子を性的に虐待したからと言って、全てのフェミニストがそれを唱和してるわけじゃないとは思う(表立って批判した人は、見たことがないけど……)。でも、フェミニズム特有の男性への憎悪が、この性的虐待に結びついていないと考えることも、やっぱり困難だよ」
小左右田手「そ……そんなわけないじゃないですかぁ! こんなに息子さんを可愛がっているのに……!!」
絵炉川「確かに、表現は間違っていたとしても、彼女が息子を溺愛していることは、本書の行間から滲み出ている……しかし114p「アブナイ愛」という項を見てくれ。これは「ママとリクオの疑似恋愛」という薄ら気持ち悪いタイトルの章の中に収められた項だ。ここで石坂は「女の子が欲しかった」という怨み節に続き、こう言っている」
それにひきかえ、家の中に夫以外の男が増えるなんて想像できない。むさくるしい気がする。
(中略。面倒なので略しますが男の子へのネガティブな雑言が延々続きます)
やだやだ!! 男のコだったら中学卒業と同時に働かせて家を出てもらおう。そして私は今までどおり、夫とふたりで静かに暮らすのだ。
石坂が男性憎悪の主であることは明らかだ。何しろ彼女は『男嫌い』なんて題されたエッセイ集もモノしている。
もっとも、この論調は男児の出産と共に一変しているわけではあるけれどな。同じページで彼女は、以下のように言っている」
乳をやったりオムツを替えたり抱っこしたりするうちに、私は母と息子のアブナイ愛に目覚めてしまったのだ。文字どおり、「若い男」ができたような気分になってしまった。一日中イチャイチャ乳くりあったり飽きずに寝顔を眺めたり、はるか昔の恋愛時代がよみがえったようなトキメキである。
田陽瀬「すごいよ!! 息子との恋愛をも否定しないフリーダムさ。石坂先生は真のリベラリストだよ」
芸夢「ねぇ、田陽瀬くん……悪いんだけど黙っててくれるかな?」
田陽瀬「………………」
絵炉川「先のおぞましいエッセイに「女の時代」というタイトルがついていたのは示唆的だ。90年代初期は均等法の影響か、世を挙げて女性を持ち上げまくることが流行したんだ。女性が一様に小金を持ち、しかも生活費は男性や親に依存したまま収入は遊びに投じてくれるんだから、各種産業は笑いが止まらなかっただろう。そしてあらゆるメディアに“仕事でもプライベートでも男を圧倒する格好いい女性”のヴァーチャルなイメージが氾濫した。たった一つのテレビドラマを根拠に、“積極的になった女が、男を能動的にセックスに誘うようになった”などといった勘違いな雑誌記事が馬に食わせるほどに量産された……」
芸夢「それがフェミニズムの後押しになったことは、疑いようがないよね。でも、女性は男性を養うようにもならなかったし、セックスに積極的にもならなかった……」
小左右田手「そ……それが、この件と何の関係があるんですかねえ……?」
絵炉川「関係あるさ。俺は“原因”について語っているんだ。フェミニズムの反社会的な主張が、世間から見逃されてきた理由――それは“強い女”“女の時代”というイメージを、社会の側が必要としていたからだ!」
芸夢「今でも、バブルの夢から覚めないフェミニストは大勢いるよ。社会的地位をバックに男性にパワハラを働いてドヤ顔だったり……それもこれもフェミニストたちが自らの力を振るうことに対する責任を一切、自覚していなかったからかも知れないね」
小左右田手「ど……どういうことですか?」
芸夢「自分たちは被害者だ、弱者だと繰り返すばかりの思想では、勝った後のことが何にも考えられないってことだよ。それが、目の前に児童虐待の動かぬ証拠を提出されても、現実が認められない小左右田手さんの態度を生んだと言えるんじゃないかな」
絵炉川「石坂はまさに子供を出産したこの時期、『マネームーン』という漫画を描いている。この作品はカネを対価にセックスすることに迷いのない女性、金城月子が性風俗産業に従事し、更には逆転の発想で男性モデルのAV、男性出張デリヘルなどの商売を始め、金を稼ぐ様が描かれる」
田陽瀬「素晴らしいよ! 女性だって自由な性を謳歌する権利があるものね!」
論破!!
絵炉川「それは違うぞ!」
田陽瀬「え……?」
絵炉川「この漫画は、リベラルであるお前にとっても、素晴らしいとは言えないぞ。だってここで、石坂は女性キャラクターに「使われている側である限りは搾取され続ける」と語らせて、それが作品全体を貫く価値観となっているんだから。それを見る限り、石坂は売買春を悪と考えているとしか、思えない」
田陽瀬「………………」
絵炉川「それを踏まえ、月子は女性向け風俗を始めるんだが、困ったことにそれが“男性の身勝手さを描くための風刺意図で配した設定”なのか、“あるべき姿と考え、描いた”のかがわからない」
田陽瀬「それの……どこに問題が?」
絵炉川「漫画作品に対し、それだけを理由にケシカラン作品だ、と文句をつけるつもりはない。しかしこの作品のあり方はフェミニズムの身勝手さを、見事に反映させてしまっているんだよ。“今まで男性がこうだったのだから、女性もこうあるべき”なのか、“女性にとって好ましくないのだから、男性はこれこれを止めよ”なのか判然としない」
芸夢「それが、フェミニストたちの、男性のセクハラ、パワハラを批判しつつ自らはそれを平然と行うダブルスタンダードと一致している……と言えるかも知れないね」
絵炉川「しかも、ホストクラブなど、石坂が本作を描く以前からあったはずだ。一方、石坂が描いたような男女を反転させただけの風俗は、今に至って実現していない(丁度当時、BLが商業的に膨張しつつあったことは、象徴的と言っていいかも知れない)。結局、フェミニストの主張する“専ら男が女を買う、男尊女卑社会”そのものが、非実在な妄想に過ぎなかったんだよ!」
芸夢「実在するものは頑なに無視し、ありもしないものばかりをやり玉に挙げて男性を批判する……それは今のフェミニストの振るまいそのものだね」
小左右田手「そ……そんなにフェミニストが嫌いなんですか!?」
絵炉川「だ……だから、好きとか嫌いとかの問題じゃ……」
小左右田手「結局そうやって私ばかりいじめるんですね! どうしてなんです!? みんなずるいですよ!! 自分のことはすぐに許しちゃうクセに私のことはどうして許してくれないんです!?」
芸夢「これは……お話にならないね……」
小左右田手「どうしてどうしてどうして!! 許して許して許して!!」
――と、今まで黙っていたフェミクマが、いきなり立ち上がった。
フェミクマ「はぁい! そろそろ投票タイムです!!」
絵炉川「え……? い……いきなり?」
フェミクマ「いきなりも何も、もう小左右田手さんは議論はできないでしょ?」
絵炉川「そ……そうは言っても……」
フェミクマ「うぷ↑ぷ↑ぷ↑ぷ↑ぷ↑ぷ↑ぷ↑ 果たして『石坂啓は児童を虐待したか』? オマエラ、お手元のスイッチで投票してください!」
投票開始
フェミクマ「はい、投票の結果、『石坂啓は児童を虐待したか』は非という結果になっちゃいましたぁ」
絵炉川「ど……どうして……!? みんな、本の記述を読んだはずだろ……!?」
フェミクマ「というわけでこれから、間違った主張をした芸夢さんのおしおきを行います!」
絵炉川「バカな……!!」
フェミクマ「さあ、アニメ絶望編の十話のように、サイコポップをどこかに置き忘れた、一線を越えた、ただひたすらに凄惨で無惨で陰惨で不快なだけのおしおきを実行します。絶望的ィ!!」
――芸夢真丹亜子、死亡
フェミクマ「えくすとりーむ! アドレナリンが染み渡る!」
フェミクマは一人、はしゃいでいる。
それはまるでファンを置き去りにしたまま、過度な描写をして喜ぶスタッフたちのように。
俺たちが目の当たりにしたもの……それは絶望。
これをそう呼ばずして、何と呼べばいいのだろう。
みんなはフェミクマに洗脳され、あっさりと人の心も思考力も、全てを捨ててしまったのだ。
最終回で復活するだろうが、だからといってファンは誰も喜ぶまい。
俺は、絶望するしかなかった――。
>石坂氏
ママをパパに、息子を娘にかえて考えてみますと……
本当、男がそんなことを言ったらバッシングどころでなく、あっと言う間に社会的「死」でしょうね。
しかしいまだ石坂師匠は地位を保ち、のうのうと文化人でいらっしゃる。
確か近年も漫画がドラマ化していた気がします。
まあ、本人に理性を期待するのはないものねだりでしょうが、こんなものを世に出す編集者の品性を疑います。
お見事なパロディでした、最後の最後でフェミクマ学園長が大正論()で締め括るあたりは前記事のASREADで仰られた本質がここまで表されていると感じましたww
尤も、先日のASREADでresurrecrionさんのコメントにありました様に兵頭さんの「ミサンドリーを(存在として)承認し、フェミニズムが行ってきた所業と同化することなくある種共存していく」という発想は私の中ではまず生まれ出ずることはなかったと思います。
これは決してフェミニズムへの擁護ではありませんが、私は男性側にも図らずもミソジニーの非実在性を覆い隠す要素があることは否めないと考えますね。当然のことながら、サブカル陣営の側には男性が多いのですから。
しかし、状況は絶望的ですね。肝心の男性差別を訴えている側とやらもジェンダーのジの字も知らないで貧困にあえいでいる老若男女にとって全員が臍を曲げている現状では議論もままなりません…これは戦後日本の保守層・右派とリベラル・左派が本質的に存在しなかったことにも酷似しています。
改めまして今回も興味深い記事でした、余談ですが小左右田手さんのCVを担当した(させられた)茅野愛衣さんへの風評被害が著しいですなww(冗談)
そういえば「即効性ある処方箋を出せ」というのは他ならぬ私も兵頭さんに強要していたことは否めず、責任の一端を感じております。
現状に憤るあまりとはいえ、本当に申し訳有りませんです…orz
コメントありがとうございます(^^
>これは決してフェミニズムへの擁護ではありませんが、私は男性側にも図らずもミソジニーの非実在性を覆い隠す要素があることは否めないと考えますね。当然のことながら、サブカル陣営の側には男性が多いのですから。
これはつまり、フェミが自分の主観を絶対視することもまずいが、それをいちいち真に受ける連中も同罪だよな、ということですよね。
彼らのスタンスは、「あちらにいる聖者が全ての答えを持っている」というものです。
だからフェミが「私の昨晩の夕食は何だったかわかる? パスタだったの、何故わからないの、バカじゃないの?」と言えば「参りました」となる。
そもそもの「いや、お前ん家の夕食の献立とか知らんし」「いや、夕食のメニューと社会正義とは関連性がないし」という問いを持つことが、できなくなってしまっている。
>しかし、状況は絶望的ですね。肝心の男性差別を訴えている側とやらもジェンダーのジの字も知らないで貧困にあえいでいる老若男女にとって全員が臍を曲げている現状では議論もままなりません…
随分昔の話ですが、ドクさべの支持者がマネーのジェンダー論が否定されていることを知らなかったことがあります。
あの人たち、その辺の知識は丸っきりないんじゃないでしょうか。
>余談ですが小左右田手さんのCVを担当した(させられた)茅野愛衣さんへの風評被害が著しいですなww(冗談)
茅野さんは『ダンロン』ではずっと「被害者ぶって加害」する役やったやないですか……(何か口ぶりからすると原作はご存知みたいですね)。
>そういえば「即効性ある処方箋を出せ」というのは他ならぬ私も兵頭さんに強要していたことは否めず、責任の一端を感じております。
いえ、ぼくは全然感じてませんでした。
むしろ著書を出した時のリアクションとしてそれが多かった気がします。
そういえば、兵頭さんは8月半ばにASREADの『シン・ゴジラ』への批評で引用された杉田俊介氏が2週間ほど前に刊行した『非モテの品格 男にとって「弱さ」とは何か』 (集英社新書) はお読みになられましたか?
書店でで立ち読みして、少しだけ興味をひかれたので初めて男性学を取り扱っている(とされる)書籍を購入してみたのですが…
読後感としては兵頭さんに諭される以前に私もとらわれていた「男性側からのジェンダーフリーの要請」が前面に出されていたと感じました。
催促の様で申し訳ありませんが、取り急ぎ参考までに。
うわ、杉田師匠については『シン・ゴジ』をdisってた人、何か男性学を自称している人、と両方とも認識をしていたんですが、同一人物であると結びついてませんでした。
「男性学(女性学)」については本当、なるべくつぶしておかねばならないのですが、実はえりちかさんに教えてもらった『男子問題の時代』も読んでおかねばならず、なかなか手が回りません。
目下この人たちはいわゆるネット的な非モテ論、ミサンドリー批判、弱者男性問題の類をつぶしておこうと必死なんでしょうね。