「『大晦日』に比べられるのは、IGFと他のジャンルなんですよ」

 

 

――『INOKI BOM-BA-YE2014』（12月31日、両国国技館）での山本勇気戦が迫ってきました。

青木　はい。

――正直、実績で言えば比べ物にはならないわけですけど、それでも山本選手がほぼ一年間、煽ってきたからこそ、注目される一戦にはなっていると思うんです。

青木　うーん……、試合内容に関しては、まあまあまあ、もういつも通りというか、僕、相手を舐めないので。彼に対する怖さも十分持っていますし、正直、怖いですよね。だけど、彼は「怖い」って言えないと思うんですよ。

――言えない

青木　マイルドヤンキーとしては。だって「怖い」って言った時点で支持されなくなるんだもん。彼は、その他大勢の格闘家と同じく、自分のなかに内包する恐怖みたいなものを喋れないはずなんですよ。僕はそれが言える

「僕のテーマは『コウカク』。次の目標は旭川での凱旋興行です！」



――前回は「プロレス」の枠を決めつけないようになってから自分が出せるようになった、という話でしたけど、なぜそれができるようになったんですか？

澤田　たぶんそれは、星風に負けたからでしょうね（※4月5日（土）、両国国技館での『IGF1』にて）。

――あの敗退の直後は「引退」まで口にしたんですもんね。

澤田　僕にとっては、あれ以上の底辺はなかった。それを実感できたのがよかったんだと思います。だから今となっては星風に感謝ですよね。たぶん、守護霊様が言ったんですよ。

――出ましたね、守護霊様が。何を言ったんですか？

澤田　「星風に勝ったらダメ」って。

――なるほど。

澤田　信じていないでしょう？

――そんなことないですよー。そういえば『ROAD to  INOKI BOM-BA-YE201

「（モンターニャ戦では）相手に勝って、観客との勝負にも勝ちます！」

 

 

 
――“売名王”！　ついに『INOKI BOM-BA-YE2014』（12月31日、両国国技館）でのモンターニャ・シウバ戦が発表されましたね！
澤田　その前に、僕は声を大にして「世間」に言いたいことがあるんです！

――なんでしょう？

澤田　「プロレスってなんだよ？」ってことですよ。

――というと？

澤田　今、マット界を見渡すと、ピザパイの食い合いをしているじゃないですか。

――猪木さんもそう言っていますよね。

澤田　だからこの業界そのものがどんどん小さくなっていますよ。

――それに歯止めをかけたいと。

澤田　そうです。例えば、プロレス専門誌でも格闘技雑誌でも新聞でもなんでもいいですけど、そういう記事を見る時、僕はいつもそこに載っているお客さんの顔を見るんです。

「（青木真也の試合映像は）青木ファンと同じくらいは観ていますよ（笑）」

 

 

――今回は、あらためて青木真也選手に関しての話を聞いていきたいんですけどね。

山本　はい。

――いつだったか（※9月30日の夜）、いきなり山本選手が青木選手に、Twitterで対戦を呼びかけていましたよね？

山本　アハハハハハ。

――あれはなんだったんですか？　

山本　（青木が自分のTwitterで）「試合したい」ってつぶやいていたから、「大晦日俺とやろうよ」って。

――いきなり始まったからビックリしましたよ！

山本　みんなから「どうしたの？」って聞かれましたよ（笑）。

――それはそうでしょう！

山本　だけど、向こうのほうが文才がありますから、玉砕しました（笑）。〔※青木はこの際、「山本面白いな。中途半端さが可愛い。全てが中途半端な感じがアメージング。」「山