29a69d1dafc579c71be1284842c69ddaccb8bbff
12位・黒沢咲前回22位

Mリーグを通じて打ち筋のブランディングを
最も成功させているのは、間違いなく彼女ではないだろうか?

be359470a0d15572088b036f15045801b0856392

誰もが仕掛けそうな手牌を――

41da5733dc367186a484ece8f27094c70b213b5f

鳴かずに門前で仕上げる。

6b1124ecabba809f89ee87aff7804d688f2086a8
※注 オーラスです

いくらなんでもこれは仕掛けるだろう? という手牌を――

9a4d6d578f96fb509ff94ddad725e7943c9a0dea

鳴かずに門前で仕上げる。

1月18日現在、黒沢プロの副露率は8.49
約12局に1度、1半荘に1度仕掛けるかどうかの副露頻度です。



黒沢プロが門前進行にこだわる理由は以前動画で紹介した通りですが
今回の記事では、黒沢プロの副露判断以外の魅力をお伝えしたいと思います。

f9257f81bb5a07ffecaa8f88f1d951aa5729064f

こんな七索:麻雀王国を鳴かないのはあたりまえ体操として――

06f42d0a06ec8ab79e596adc7a0ee8d081ded07a

黒沢プロの魅力その1 積極的なリーチ判断

ダマテンマンガンをリーチ! 黒沢プロは手数不足を
チャンス時の打点アップで補おうとする作戦なのでしょうね。

83b2d468b743a74be4c86b75c380033c09bebe32
この手はマンガンじゃ不満なんです!

ということなんでしょう。

b4fe3b413b546bcf01637d7fc543e50766153e48

僅差の南3局です。常人ならば白:麻雀王国は仕掛けますが
黒沢プロは仕掛けない構想だと思います。ならばここは――

7de2558892ff5c6db49962656525a77cdb941787

黒沢プロの魅力その2 構想に沿った手組が素晴らしい

どうせ仕掛けないのであらば、両面ターツは不要です。
日向プロへの絞りも込みで、早々にチートイツに決めてしまいます。

174f5b2f5b1e5c4d0ba24aa2215071f16a439568

ドラトイツで手牌がバラバラとあらば
役牌の重なりに期待をしたくなるところです。

黒沢プロの構想は――

018d27201a4abce2f283f258c14def51586de2ad

役牌の重なりよりも、門前リーチと一萬:麻雀王国九筒:麻雀王国
孤立を残し、あわよくばジュンチャンを狙ったのでしょう。

83b2d468b743a74be4c86b75c380033c09bebe32
3900点には興味がないんです!

なるほど、確かにジュンチャンは2翻役。ドラトイツで狙うなら
役牌の重なりよりも、19牌の孤立からターツを狙う構想も面白いですね。

6b8eca7220dadf9b95be94606e0e9bba01b77462

高打点構想だけではありません。
ビハインドの親番とはいえこの手材料では・・・ ということで

ここは全員に無筋である将来の危険牌七萬:麻雀王国を先切り
安全牌の九筒:麻雀王国を抱えて、本当にうまくいった時だけ勝負の構え。

509805e1d2955835406c47f75fb1d826a5ae30be

危険牌を勝負することなくテンパイ、見事にマンガンをGETします。

83b2d468b743a74be4c86b75c380033c09bebe32
守備意識だって高いんです!

リーチ判断、構想と手組を紹介してきましたが
もっとも紹介したいのは、黒沢プロの押し引き判断です。

e34da46578dc1dfab3843c0a086a6e00972f711d

二階堂プロが2副露、親の日向プロが1副露
赤を切り出した高宮プロの動向も少し気になるところです。

3人に挟まれた黒沢プロ、ここで何を切りますか?

d1fa8768d24caf8f6e70612fee1ae1a99d5f4ce4

黒沢プロの選択は打五萬赤:麻雀王国でした。
注目ポイントは二階堂プロの河とポン出しの一筒:麻雀王国でしょうか。

83b2d468b743a74be4c86b75c380033c09bebe32
亜樹ちゃんはトイトイでしょ? 
藍子ちゃんは赤だから鳴いたんでしょ?


やや切りにくい赤ですが、二階堂プロにホンイツや両面待ちは考えにくく
三萬:麻雀王国三萬:麻雀王国五萬:麻雀王国五萬:麻雀王国みたいなところからトイトイ発進するイメージもない。

日向プロと高宮プロに対する危険牌先切りも込みで
将来のリスクを軽減させるために、敢えて踏み込んだ1打といえるでしょう。

9bce53381c7aec2ef915323b98c03bd1c37f0083

その後二階堂プロの手出しドラ九筒:麻雀王国でテンパイを察知
(実際にここでテンパイ)初牌の東:麻雀王国を止めて迂回します。

ギリギリまで踏み込んで、要所でピタッと止まる
なかなか鋭い読み+鋭い押し引き判断だと思いませんか?

776420d08517be980f7aa4e2b4624c2f5d7051eb

東家石橋プロのリーチにダンラスの近藤プロが南:麻雀王国六筒:麻雀王国をプッシュ
さらに二萬:麻雀王国をポンして初牌の中:麻雀王国を重ねて押したシーンです。
   
点数状況をよーく見て下さい。南3局、大事な大事な局面です。
メチャクチャアガリたいし、待ちだって悪くないじゃないですかー。

03b38ec27be9959bcf6fd71f67b1158271e8b54c

リーチの石橋プロにはかなり通りそう、近藤プロにも
特別危険には見えない七筒:麻雀王国でしたが、黒沢プロはここで迂回を選択します。

83b2d468b743a74be4c86b75c380033c09bebe32
近藤プロが安手のわけがないんです!

確かにそうかもしれません。でもメチャクチャアガリたいし
七筒:麻雀王国はちょっと通りそうじゃないですか~。ふつうは甘えて打ちません??

七筒:麻雀王国は当たり牌ではありませんでしたが
本来の当たり牌である三筒:麻雀王国と質は似たようなものです。

結果的にビタ止めだから称賛されるのではなく、この打点読みと
この状況でオリを選択できる判断こそ評価されるべきではないだろうか?

※参照記事・ビタ止めが賞賛される風潮に対するアンチテーゼ

9783b790c8b53ebabe00084ea1b0cd4e834dfb3a

トップ目で迎えたオーラス、親リーチを受けて初牌の中:麻雀王国を掴みました。

自分はカンチャン+両面のイーシャンテンです。
もう一度言います。カンチャン+両面のイーシャンテンです。

ぐぬぬ・・・・ トップ目だしなぁ・・・
普通はちょっと押しづらい感じですよね~。

3f0ae9c5e0ed26656f05bf473cc821ec4d741884

黒沢プロはこの中:麻雀王国ほぼノータイムで打ち
当たり前のように三筒:麻雀王国を引き入れ、当たり前のようにアガっていました。

一瞬の出来事だったんだけど、これってなかなか凄くないですか?

83b2d468b743a74be4c86b75c380033c09bebe32
中を持っているのは藍子ちゃんでしょう?

や、確かに他の役牌が既に切れているので
中:麻雀王国は日向プロが持っていることが濃厚な状況かもしれません。

しかし門前限定のカンチャン+両面のイーシャンテンで
あんなに簡単に「イラネ、ポイッ」って放れるものでしょうか?

4759949a8905152f458fce05eaaed071acdac08c

一番衝撃的だったのがこのシーンでした。
オーラスラス目の松本プロからリーチを受けて一発目です。

放銃したらBADENDは確実という状況。
下家の魚谷プロの仕掛けも気になるところですが・・・・・

さて、みなさんは何を切りますか? てかどうしますか?

0b3fb6e4bcc6de401c57e41136f2cf8be13b7367

マジすかこれ? ドラ六索:麻雀王国ですよ? 凄くね??

83b2d468b743a74be4c86b75c380033c09bebe32
松本君、あなたモジモジしてたわよね?

なるほど、確かに松本プロはリーチ前に小考していましたね。

ラス目の松本プロがドラ六索:麻雀王国を使った
カン七索:麻雀王国待ちや四索:麻雀王国七索:麻雀王国待ちなら、テンパイした瞬間悩まずリーチでしょう? 

と思ったのかもしれません。

83b2d468b743a74be4c86b75c380033c09bebe32
ゆーみん、あなたバックっぽいわよ!

發:麻雀王国としなかったのは
魚谷プロや内川プロに鳴かれるのを嫌ったからでしょう。

や、そうとしか思えないんだけど・・・・

abd074e4b3b3c62a285f812b9c144b2fa14475b2

そして当たり前のように松本プロから討ち取るまでが黒沢劇場。
や、何度見直してもこの押し引き判断は真似ができないと思いました。

83b2d468b743a74be4c86b75c380033c09bebe32
黒沢咲の麻雀は面白いんです!

や、本当に面白かったし、メチャクチャカッコ良かった!

何だかただのファンみたいな記事になりましたが
これからも黒沢プロの麻雀を応援したくなりましたね。

みなさんには黒沢プロの魅力、伝わったでしょうか?



【2020Mリーガーランキング過去記事】

13位・2020Mリーガーランキング#18
14位・2020Mリーガーランキング#17
15位・2020Mリーガーランキング#16
16位・2020Mリーガーランキング#15
17位・2020Mリーガーランキング#13
18位・2020Mリーガーランキング#14
19位・2020Mリーガーランキング#10
20位・2020Mリーガーランキング#12

21位・2020Mリーガーランキング#9
22位・2020Mリーガーランキング#11
23位・2020Mリーガーランキング#8
24位・2020Mリーガーランキング #7
25位・2020Mリーガーランキング #6
26位・2020Mリーガーランキング #5
27位・2020Mリーガーランキング #4
28位・2020Mリーガーランキング #3
29位・2020Mリーガーランキング #2
30位・2020Mリーガーランキング #1