東川さん(仮名)は、ほぼ勝負に影響しないであろう、序盤の端牌の切り順にも厳しく言及するようなタイプでした。キレイ好き、潔癖、きっと財布の中のお札の向きなども気になって仕方ないような、そんな性格が麻雀にも現れていたような気がします。

以前から麻雀は強かった。おそらくホームの雀荘では圧倒的な勝ち組なのでしょう。それゆえ自分の考え方にも相当自信を持っていて、他人の意見を聞き入れたり、打ち方を変えることなど無さそうだと思っていました。

先日久々に東川さんと同卓した時のこと。東川さんはラス目の親番、一筒:麻雀王国八筒:麻雀王国をポンしてピンズの染め模様。僕は捨て牌にマンズを1枚余らせたホンイツのイーシャンテン。もう1人、南家の仕掛けは中張牌を2つ仕掛けているタンヤオ風といったような場況でした。

5690e9a51c4196287820c42496a0394be2194812

10巡目、3者共に煮詰まっているような状況で、東川さんは二筒:麻雀王国をアンカンしました。

1cadd8d3f5d8f00201dd695daa0c9840bc247dee

僕は持ってきた初牌の九筒:麻雀王国で――

90c637e92ea6a0504b605c338a1b6e2f39fe5e28

完全に撤退、タンヤオ風の南家も初