ドラのリリース。形が決まったら今のうちに切ったほうが良いケース
1戦目・南1局1本場・北家
南が重なったこの瞬間、一刻も早くリリースしたほうがいいでしょう。
このドラは鳴かれてしまいますが
この巡目以降、こうしたリスクが高くなることは間違いありません。
自分がドラに頼らずとも形が決まった勝負手ならば、まだリスクだ少ないうちにリリースするのがお勧めです。躊躇せずにサラッといきましょう!
1戦目・南2局0本場・西家
この手牌はまるっとホンイツ模様です。不要なドラは早めにリリース。
カン5mが埋まったり、ドラが重なったら余計にアガリにくくなりそうですよね?
形というよりも構想、方針が決まった瞬間にリリースするということです。
1戦目・南3局1本場・南家
南3局、大事な局面です。3着目とは300点差のラス目、オーラスまでにここを捲ることに全力を傾けたいところですが、自分はオーラス親番です。
とすればまだこの巡目、4100点以上のアドバンテージ、または7100点差の対面を目標に打点も狙いたいところです。打4pとしてドラはホールド。
しかしこの巡目以降、全方位に危険なドラはここでリリースします。
たった2巡、されど2巡です。いつまでももっていたら・・・
今回は大丈夫そうでしたが、結果と過程は別物ですよね?
2戦目・東1局0本場・東家
ネマタ本を読むと「序盤はリーチ有利・31p」と書かれていそうですが
序盤でもダマにするケースは多々あります。
【自分の河情報によって】
自分の切り出しは第一打6mからでした。マンズのペンチャンを払い宣言牌がドラとはいえ2枚切れの字牌です。この河のリーチではマンズを全て通されてしまいますよね?
【相手の進行状況、手牌考察によって】
例えば上家の仕掛けがマンズの染めだったり、対面の仕掛けがタンヤオ風味だったり、下家のドラポンの現物が9pだったりした場合。
少なくともこの2つ以上が複合している場合は「ダマテンが有利」と言えるでしょう。
今回は、自分の河情報以外の項目で
ダマテンにする事由は該当がなかったので、リーチの方が良いと思います。
2戦目・東1局1本場・東家
ネマタ本によると「多面張形の受けが2種以下の場合は愚形ターツを残す・60p」
ということで打4pが推奨打牌でしたが、今回僕はこう考えます。
南家、北家の切り出しから、4pのくっつきに期待が持てそうなのと
ソーズ受けが将来景色的に悪くなりそうな気がするので5sを切ります。
不確かな読みに依存した選択はお勧めできません。リーチの1点読み等がいい例です。
しかし、相場師の経験則からくるアノマリーの的中率の高さといったように
毎日ずっとそんなことを考えながら打っている人
麻雀打つ時間よりも牌譜を眺めている時間のほうが3倍くらい長い人
その人の場況眼は、決して馬鹿にできるものではないと思います。
本に書いてある牌効率の問題に異論はないのですが、こうした例のように、自分の河や相手の河。つまり景色を見て選択判断することの方が多いということです。
要するにそれが「時と場合による」ということですね。
3戦目・東1局0本場・西家
2翻役コンビネーションです。東場は積極的に狙っていきましょう。
重ねたい役牌は、後から場に打たれた牌を残すようにします(牌図A)
この場合だと發より東が後から打たれてますので、東を残すということです。
初牌の西と東、これも東を残します。他家にトイツ以上の可能性を比較したら
役牌の重なる可能性にはそれぞれ若干差があることが予想できます。
5巡目の時点で東が他家にトイツの可能性が、2巡目の時点で發が他家にトイツの可能性よりも少なく、5巡目以降に1枚だった東が今は重なっている可能性よりも、2巡目以降に1枚だった發が今は重なっている可能性の方が高いからです。
この説明でわかりますかね?
役牌トイツなら必ずしも鳴くとは限りません。
2巡目なら手牌が整ってないからポンしないけど、5巡目ならポンするケース。
2巡目の1枚切れをここまで持って重ねたケースと、5巡目の1枚切れをここまで持って重ねたケースには差があるでしょ?ってことです。
西は他家にとってはオタ風です。3人の河で1枚浮かせている可能性は少ないでしょう。
これは全山か、相手にトイツ以上持たれの2択です。だとすると――
場1の東のほうが良いということです。説明が下手ですいません・・・
3戦目・東4局0本場・北家
ラス目なら打点重視で打南のタンピン狙い、トップ目なら
打3mとしたのですが、この巡目なら南でよかったです。そしてこんなテンパイにもとりません。打5sとして、裏目の6s引きはフリテンリーチも辞さずの構え
結局これでアガリましたが、少し塩っぱい気がしましたね。
4戦目・東1局0本場・北家
Q・ちょっと真面目にやってもらえますか??
A・や、これはいたって真面目なんだけど・・・
ほらね?この仕掛けはあまりお勧めできませんけど、これだけ序盤なら
「相手が遅ければ」という条件付きですが、こうして育つこともあるのです。
4戦目・南4局0本場・東家
ラス目の南家と4200点差で迎えたオーラスの親番です。
南家はダブ南の仕掛けに最終手出しは打赤5s。まだこの巡目です(牌図B)
対面に全て託してベタオリか?それともアガリを阻止するために自ら切り開くのか?
これはとても難しいところですが(牌図B)の段階で抜いてオリるとしたら
→→の順でしょう。
ドラが2sじゃなければ3sトイツ落としで問題ないのですが、オーラスのラス目、あの仕掛けは最低3900点からです。ドラ含みを考えたら3sも打ちづらい。
だからといって1mのトイツ落としがいいのかどうかもわからない。
この局はここでギブアップ。対面のアガリに託すか、流局伏せの構えにしました。
(牌図B)ではこのような手牌でした。やっぱりベタオリ?でも巡目的には?
この結果は流局して、運良くラス回避できましたがどうでしょうか?
【6月5日の牌譜】
1戦目・06/05 | 牌譜 | 鳳南喰赤 |
http://tenhou.net/0/?log=2014060500gm-00a9-0000-b4c41c4d&tw=3
2位 D:【罪歌】(+6.0) A:shapeler(-35.0) B:μしもで(-17.0) C:garucia(+46.0)
2戦目・06/05 | 牌譜 | 鳳南喰赤 |
http://tenhou.net/0/?log=2014060501gm-00a9-0000-885d5169&tw=0
1位 A:【罪歌】(+61.0) B:aquarius(-40.0) C:どばとちゃん(-22.0) D:きゃしゃーの!(+1.0)
3戦目・06/05 | 牌譜 | 鳳南喰赤 |
http://tenhou.net/0/?log=2014060502gm-00a9-0000-57600495&tw=2
2位 C:【罪歌】(+9.0) D:時の漂泊(+44.0) A:仲川翔(-38.0) B:ななみんご(-15.0)
4戦目・06/05 | 牌譜 | 鳳南喰赤 |
http://tenhou.net/0/?log=2014060507gm-00a9-0000-2cda8757&tw=3
3位 D:【罪歌】(-23.0) A:おじさん(-35.0) B:カラスの子(+45.0) C:takuaka(+13.0)
5戦目・06/05 | 牌譜 | 鳳南喰赤 |
http://tenhou.net/0/?log=2014060513gm-00a9-0000-6053a350&tw=1
4位 B:【罪歌】(-47.0) C:青い獅子(-29.0) D:カボチャタネ(+20.0) A:嫌いじゃないわ!(+56.0)
- 2024/11/29田幸選手の話
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