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こうしす!Novel (短編)「アカネと阪神・淡路大震災」
2015-01-17 22:00※この作品には地震の描写が含まれています。 車窓は白い光に満たされていました。
ここは、どこ?
気付いたとき、私は特急列車に揺られていました。この列車がどこを走り、どこに向かっているのか、それすらも判然としません。全開のディーゼルエンジンが力強い唸りを上げています。ガタンゴトンという音が不規則に聞こえていました。
車内はスーパーマーケットです。ここは衣料品の売り場でしょうか。セール品の巨大なトレーナーがハンガーに吊られて揺れていました。
「まま どこ?」
おや。
思ったように言葉が出ません。
私は自分の手を見て、我が目を疑いました。私は縮んでいたのです。口調からすると、二歳児ぐらいでしょうか。どうりで周囲の物が大きく見えるわけです。
「ぱぱ どこ?」
私はどうやら迷子のようでした。よちよち歩きで、売り場を歩き回ります。しかし、両親の姿は見当たらず――。
その時、でした。私は
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