初夏の太陽に誘われるように、ビーサンで家を出た。週末の午後だった。実は仕事の途中だったのだけれど「原稿は夜でも書けるけど、太陽とは昼間しか会えないよ」と頭の中でもうひとりの僕が囁いた。こっちに移住してからいつも夏休み気分でいる自由な怠け者だ。