上りの湘南新宿ラインが東京のターミナル駅で大量に乗客を降ろしたところでホームから女性の大きな声が聞こえてきた。
「すいません!この人触りました!」
語勢の強い、身が縮こまるような声だった。
「知らねーよ!放せよ!急いでんだよ!」
続いて反論するかのような男性の声。ホーム側の扉から一番遠い奥のシートに座っていた僕から二人の姿は見えなかったけれど、やりとりから推測するに女性は男性の腕か何かを掴んでいるようだ。
「すいません!」
助けを求め続ける女性の声に急速に人が集まって来たようだ。
「この人痴漢です!」
女性がはっきりとそう告げた時には、男性の声は聞くのも辛いほど悲痛なものに成り下がっていた。
「知らないよ!やってないよー!」
それは今この瞬間、自分の人生が終わったことをはっきりと宣告された人間の断末魔のように聞こえた。
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周防監督の「それでもボクはやってない」を思い出しました。
映画を見終わった後、とても考えさせられました。
真実を判決するのも人間...
100%の判断なんて難しいのだろうから、一番確実なのはやはり車両を分けるべきだと思います。
犯罪からの予防、です。
分けるって、そんなに大変なことなのかなぁ。
郊外から乗ろうと、どこから乗ろうと、利用する客は皆「乗客」ですもの。
東京の満員電車、毎日揉みくちゃになると聴いたことがあります。そんな満員電車だと、痴漢かどうかで揉め事が発生しても仕方がない環境ですよね。今設けられている女性専用車両は、改札や改札に向かう階段から離れている車両であるため、結局敬遠されているように思います。また女性専用車両となると、お化粧する人がいたりもするので、それを敬遠する方も多いようです。
ご夫婦あるいは同居人と一緒に仲良く通勤している方のためにも、完全に分けるのではなく、やはり一部の車両だけ女性専用車両、男性専用車両と設定してはどうかと思います。
>>3
分けられない理由がまったく理解できないんですよね。公衆トイレや公衆浴場と同じなんですけどね。
>>4
新都知事の公約は「満員電車ゼロ」だそうです。他のことはともかくこれだけは期待したいなあと思います。