妻は前夜からちらし寿司の仕込みに忙しそうだった。海老を出し汁に浸したり、干し椎茸や干瓢を煮たり、蓮根を酢漬けにしたり。台所で手を動かしながらそれぞれの具材にもひとつずつ娘の健やかな成長に対する願いが込められていると教えてくれた。海老は「長生き」。蓮根は「見通しが効く」、椎茸の黒や蓮根の白にも方角的な意味があるという。
草の根広告社
「母が娘に贈る詩」
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コメント
コメントを書くいやあ、タイトルもそうですが、この記事の一言一言に目頭が熱くなりながら読ませていただきました。母から娘に連綿と受け継がれていく伝統とそれに寄り添うそれぞれの気持ち。それぞれの達成感と淋しさがなんともいえず甘酸っぱいです。同じような情景が奥様とつむぎちゃんの間にもいつか訪れるのでしょうね。こういう美しさと切なさが混じり合った文化と伝統を持つ日本が好きだなとあらためて思いました。
>>1
ありがとうこざいます。言いたかったことを全部言われてしまいました。ありがとうございます。
子供の頃、お雛祭りになると母が、手作りのちらし寿司を薄焼きの卵で巻いてうずら卵で顔を作りお内裏様とお雛様を作ってくれていたのを思い出しました。懐かしいな。
奥様、ホントにお料理上手ですね。お母様から全てを受け継がれているのでしょうね。
娘さんもいつかお母さんがそのお母さんから受け継がれたように、伝統を受け継いでいかれるのでしょうね。
素敵なことだなと感動しました。
すてきですね。
受け継がれて行く伝統とその思い。
私も祖母から母へ母からわたしへわたしから娘へ、
おそわったり、経験したことや思いを
ちゃんと次世代につないでいかなきゃ、と
思います。
>>3
男の子は父親から何を受け継いでいくんだろうな、なんてふと考えちゃったりもします。悪いとこばかり受け継いでいるような気もしないでもありません。
>>4
伝統と呼ばれるものは決して大袈裟のものではなく、普通の人々の生活の中にあるものなんだなと感じます。