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海沿いの国道を数分歩いたところにある浄楽寺という寺社に五体の仏像が鎮座している。東大寺南大門の金剛力士像を代表作とする鎌倉時代の仏師運慶の作だ。もちろん五体とも国から重要文化財に指定されている。
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奈良、京都といった歴史がある街が日帰り距離にあり、運慶作金剛力士像を始めたくさんの歴史があるものが見たいときにいつでも見れる環境にあるせいか興味があまりないせいか、ああ、仏像としか思っていない私なのですが…
震災などで全てを失われてしまったとき、初めて、先祖の残してきた歴史の足跡がなくなったことに涙する日がくるのかもしれません。失くしたものが戻らないとなるとより一層。
その時代が求めてきたライフスタイルは次の世代には捨てられるときもあるかもしれませんが、歴史として1ページは刻まれていくものなのですね。
小原信治(著者)
>>2
先人達の残して来た仏像を修復している仏師という職人たちがいます。近所の仏師さんは東日本大震災で傷ついた仏像を何体も修復されています。そこまでして次の世代に残す価値があるということなんですよね。僕らが今作ったり使ったりしているものの中に果たしてそういう価値のあるものはどれほどあるんだろうと考えてしまいます。