都会で暮らしていた頃は欲望と虚栄心の塊だった。セレクトショップで買った何十万円もする服を着て、ポルシェに乗り、キャビアとフォアグラの違いも分からないまま数万円のディナーに舌鼓を打っていた。30代の頃の話だ。それが10代の頃に思い描いていた自由だと思っていた。いや、確かにそれはそれで自由だったんだと思う。でも、所詮は人工的に造られた箱庭の中の自由だった。バイクに乗って日本の、そして自分の足で世界のあちこちを旅するうちにもっと大きな自由を知った。
草の根広告社
「失われた虚栄心」
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コメント
コメントを書くおはようございます。
私は、手の込んだフランス料理も好きですが、素材をそのまま出す居酒屋も好きです。
華麗な演出と構成で作り上げられたライブも好きですが、ギター一本の弾き語りも好きです。
どちらも、作り手の方々の熱意と確かな技術に支えられているからだと思います。
いつも楽しませていただいています。ありがとうございます。