不安な夜が何日か続いた。感染しているんじゃないか。感染させてしまったんじゃないだろうか。疑ぐり深い性格のおかげで、どれだけ対策を徹底していても外で人と接触するたびにいつも最悪の事態を想定してしまい、浅い眠りが続いた。あることがきっかけだったとはいえ、遅かれ早かれそうなっていたのだろう。週に何日かしかないとはいえ外で人と会う活動をしている限りこの恐怖から解放されることはないのだろう。それがウィズコロナという言葉の本質のような気がした。