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ぼくは吃音症だ。
小学校二年の春、転校初日に発症した。父の故郷である熊本の小学校。極度の緊張から自己紹介でどもってしまった。おもしろがられ、真似をされ、からかわれた。学校を休みがちになった。母はぼくを話し方教室に通わせた。それでも治ることはなかった。とうとう学校へは行かなくなった。アパートに閉じ籠もって本ばかり読んでいた。
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