• このエントリーをはてなブックマークに追加
「浜辺の盆踊り」
閉じる
閉じる

新しい記事を投稿しました。シェアして読者に伝えましょう

×

「浜辺の盆踊り」

2015-08-19 07:00
  • 4

 お囃子に導かれるように、宵闇の小さな坂道を浜に向かって歩いてゆく。午後8時になろうとしていた。夕暮れとともに呑み始めた白ワインで火照った頬に、秋混じりの夜風が心地良かった。群馬の見城さんからいただいた黄金桃の「桃モッツァレラ」があまりにおいしく、つい飲み過ぎてしまったのだ。そのせいもあって気分はいつになく高揚していた。夜の海に行くというだけで子供のようにはしゃいでしまっている自分がいた。胸の高鳴りに合わせてお囃子が大きくなる。浜に出ると、

 
この記事は有料です。記事を購読すると、続きをお読みいただけます。
ニコニコポイントで購入

続きを読みたい方は、ニコニコポイントで記事を購入できます。

入会して購読

この記事は過去記事の為、今入会しても読めません。ニコニコポイントでご購入下さい。

コメント コメントを書く

おはようございます!光景が目に浮かんで、ギスギスした車内で、ちょっとほっこり気分。盆踊りがはじめてとは(笑)!いくつになっても初体験はどきどき、うきうきですね。最近はどこでも、地元の盆踊り曲ができて、それを学校で教わるそうで、そのおかげて、地元の盆踊りにたくさんの子供たちが参加するようになってきてるんですよー!違う地域から参加するとすぐばれちゃうけど、踊れなくて。老若男女が躍り歌い笑うこの夏の風物詩、ずっーと続いてほしいですね。

No.1 105ヶ月前

読んでてしみじみとしました。「しみじみ」という言葉が先に浮かんできたので、言葉の意味を調べてみました。「心の底から深く感じるさま」だそうです。近所の人々と太鼓を中心に輪になって踊る盆踊りは日本人にとって命の繋がりを感じる景色ですね。

No.3 105ヶ月前

お盆は仏教が起源でなかったとは今まで知りませんでした。ここでいろんなことを学ばせていただいて、ありがとうございます。うちは両方の祖父母の時代からずっと大阪だったので、私にも帰省できるような場所はありませんでした。子供のころから、そういう場所を持っている人がとても羨ましかったのを覚えています。大阪市内でも子どもの頃には近所で盆踊りが毎年あって、喜んで参加していたこともよく覚えています。「炭坑節」はもちろんのこと、「河内音頭」など大阪ならではの曲も多かったです。夏休みの早朝には近所の広場での「ラジオ体操」なんかにもよく行ってましたが、町内で世話をしてくれる人たちや子供たちの数も減ってしまって、いつのまにか盆踊りやラジオ体操はなくなってしまいました。今ではマンションがたくさんある地域の小学校などでは学校のグラウンドで盆踊りをやるところもあるようですが、それもなんか味気ないような気がしてなりません。残念ながら、昔ながらのコミュニティーのような関係性は周りにはもうほとんどありません。

No.4 105ヶ月前
userPhoto 小原信治(著者)

>>3
しみじみ、素敵な日本語ですね。ありがとうございます。

No.5 105ヶ月前
コメントを書く
コメントをするにはログインして下さい。