ウズベキスタン政府と議会は、カリモフ大統領が2日、死去したと公表した。78歳だった。
 199191 – 201692日まで大統領を務めた。
 西側社会からは独裁政治家と厳しく批判されたが、混乱の中にあるウズベキスタンをまとめた。

 独立直後、ウズベキスタンは2つの危機に直面していた。

 一つは、アフガニスタンの隣に位置し、イスラム原理主義の台頭。

 今一つは、経済困難。

 後者は西側社会の作ったものでもある。ソ連解体後、ロシア経済をIMFなどが主導した。

この時のIMFの指示は、旧ソ連の各共和国は経済負担が多く、これら共和国との経済関係を旧を切れというものであった。切られた旧ソ連の各共和国は経済の大混乱に陥った。ソ連時代、一人当たりGDPは月250ドル―300ドルだったものが15ドルから20ドルになった。この経済混乱でマフィアが幅をきかし、イスラム原理主義が勃興し