ウズベキスタン政府と議会は、カリモフ大統領が2日、死去したと公表した。78歳だった。
1991年9月1日 – 2016年9月2日まで大統領を務めた。
西側社会からは独裁政治家と厳しく批判されたが、混乱の中にあるウズベキスタンをまとめた。
独立直後、ウズベキスタンは2つの危機に直面していた。
一つは、アフガニスタンの隣に位置し、イスラム原理主義の台頭。
今一つは、経済困難。
後者は西側社会の作ったものでもある。ソ連解体後、ロシア経済をIMFなどが主導した。
この時のIMFの指示は、旧ソ連の各共和国は経済負担が多く、これら共和国との経済関係を旧を切れというものであった。切られた旧ソ連の各共和国は経済の大混乱に陥った。ソ連時代、一人当たりGDPは月250ドル―300ドルだったものが15ドルから20ドルになった。この経済混乱でマフィアが幅をきかし、イスラム原理主義が勃興し
コメント
コメントを書く最近、生産性向上、合理化など、経済的活動の「ムリ、ムダ、ムラ」を省く理念が、人間として大切な「こころ」が同じように合理化され、「ムリ、ムダ、ムダ」が省かれ、人間的な関係が、殺伐とした空虚な関係になっているのではないかと、思う事が多くなった。
私など高齢者は、在社中は確かに、がむしゃらに働いてきた。極端に言えば、給料が振り込みになり、いくら収入があるか明細表を見ないで、妻から渡される小遣いで昼食などに使っていたことを思い出す。それほど収入が多いとも思えないが、仕事が楽しくて仕方なかったように記憶している。仕事は、それほど管理されることもなく、かなり自由がきいたような気がしている。今考えると良き時代であったが、高度成長期にあったから、許された時代だったのでしょう。
現在の若い人たちの生活は、子供の教育費、住宅ローンなど桁違いに多くかかるようになり、生活を守るのが精いっぱいでは、世の中をまっさらな気持ちで見ることもできないし、他人のことなどに気を配る余裕など出てこないでしょう。モーレツな働き方を見直すような政府の考え方が示されているが、上司の管理が徹底し、言うことを聞かなければ、仕事を奪われる環境では、素晴らしい仕事もできない。根本にメスを入れなければ、対症療法にすぎず、人間としての慈愛に満ちた気持ちを取り戻せるとは思えない。抜本的見直しが必要ではないか。
>「こんな国を助けなきゃ男がすたる」。日本の官僚はそういう時代だったのだ。
官僚だけでなく、概して日本全体がまだそういう時代だったと想像します。
出版社の人との打合せ?に、初対面ながら先方にできるだけ協力しようと臨んだことが 結局は次の本を出すキッカケとなったと以前語られていたことも思い出します。
喩はアレですが、ゲリラ組織の如く、その頃は日本の官僚もリーダーが最前線に立って闘っていたのだろうと。現場で鍛えられ、頭角を現した者が正当に評価され、リーダーになっていたのでしょうか。
しかし、今は全然違う。現場をロクに知らない者ばかりが「お友達人事」でエラくなるだけ。ですから、現場の大変さなど一顧だにせず、無責任な指示を出し、当然のように失敗し、責任逃れで逃げ回るばかり-つまり、アベがどんなに酷かろうが、実は社会の鏡でしかない。
かつて短いながらも彼の地を旅行した際、挨拶の際に胸に片手を置く仕草を俄か知識で知って実践すると、現地の人も畏まった表情に変わって同じように挨拶してくれたのをふと思い出しました。
孫崎先生のカリモフさんについてのお話はとても心温まるお話ですね。
2年ほど前のフォリンアフェアーの記事に鼻持ちならないアウトサイダーと名付けてプーチンを中心にした10人程度の各国のトップが歩いて向かってくる写真が掲載されていたのを思いだしています。その中にカリモフさんも入っていました。
フォリンアフェアーはロックフェラー財団がパトロンのオピニオン誌ですからウオール街やその手先のIMF、ワールドバンクの言いなりにならないのに腹を立てていることがその写真の取り方(素人が一見すればマフィアのボス連と思うような)から読みとれます。
世界の銀行業務を取り仕切るユダヤ金融資本の利益擁護を行動率にしていて今も尚精力的に活躍しているキッシンジャーは通貨の印刷と石油を管理出来れば、世界を支配出来ると豪語しています。しかし、ロシアと周辺の友達国家はキッシンジャーたちの腹黒さに平伏しません。
世界の悪の源泉は通貨印刷の独占と石油支配を目論むキッシンジャーたちの陰謀にあると私は思っていますから、プーチンを中心にするアウトサイダーに熱烈エールを送っています。
新聞だけを読んでいれば絶対にわからない事実。新聞は単に長年の独裁者だったと報じている。日本の外務省にもこのような時代があったのですね。孫崎さん、教えていただいてありがとうございました。