9月11日、9・11記念式典でヒラリーが途中退場し、自動車に乗って去る時には自身を支えられない状況で去ったことは今後の大統領選挙で①ヒラリーが大統領職に耐えられるか、②一連の言動でヒラリーは信頼できる人物かの2つに焦点が当たってくる。
1:健康問題 ここ数週間ヒラリーの健康上の異変が顕著となってきた。ヒラリーはこれを自分のアレルギー体質によるものと説明してきた。(参考、Chris Cillizza "Can we just stop talking about Hillary Clinton's health now?")
トランプはこれを好機ととらえ、「ヒラリーには大統領になれる精神的、肉体的スタミナがない」と攻撃、これに対してヒラリー陣営は「陰謀説」とはねのけていた。
2:そして、ヒラリー側は、9・11記念式典の前、金曜日の時点で肺炎の診断を得ていたことが明らかになった。
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安倍首相の腹痛問題とは異なる次元の問題である。
米国の大統領は、核爆弾投下指示のスイッチを押す権限を持っている。ヒラリー氏のように、過去に起きた意識が不確かな状況が起きれば、衝動的にボタンを押してしまうかもしれない。ロシアなどと不要な戦争を開始してしまうかもしれない。致命的なダメージというより、その責任の重さを鑑みて、大統領候補から降りるべきでしょう。西側同盟国に反対されたが、オバマ氏の核先制攻撃の否定は、重要な点を示唆していたといえる。
世界に君臨する米国籍の巨大資本はヒラリーさんを買って米国民に売り込んでいます。米国大統領は巨大資本にとって最も大事な取り扱い商品ですから、その戸惑いは尋常ではないのではないでしょうか。
これからこの巨大資本が比較的健全なトランプとどのような合意を作るか、作れないのか、いやがおうにも私の個人的な関心は深まるばかりです。
それにしても、9.11の記念式典で多くの人の目の前でヒラリーさんが途中離脱せざるを得なかったのは皮肉です。濡れ衣を着せられてしまっているオサマ・ビン・ラデインの呪いを受けたんではないかと勘ぐりたくなってしまいます。といいますのも、ヒラリーさんは9.11直後、ベイカー元国務長官とフォックステレビに出演しオサマ・ビン・ラデインを大きな口を開けてあのだみ声で揶揄していましたから。
余談ですが、オサマ・ビン・ラデインはCIAと組んでアフガンからソ連を追いだしたのです。米国にとって英雄です。FBIは9.11ではオサマ・ビン・ラデインが下手人だという証拠は皆無と言っているのにも関わらずそれを無視する米国全体はやはり狂っていると言われても仕方ないと思います。
巨大資本がクリントン支持を続けるとしても、大衆は彼女の健康に不安を感じて、大統領選挙で投票しないだろう。
クリントンが大統領になる可能性が大きく低下したのだから、トランプの当選を阻止したい勢力は、サンダースなどに変更しなくてはならない。それにはクリントンを説得して、出馬を辞退させなくてはならないという困難な問題があるが。
それとも、独立系の第三の候補者が出てくるかも。
報道というものを素直に受け入れる気にはならない。そこに何らかの事実があるにせよだ。事実は、情報を操作するためにたえず加工され、味付けされる。たとえば、健康問題に懸念のあるクリントンにたいして軍産が見切りをつけかねないかのような印象操作がそれだ。そんなはずないじゃん。
米大統領がタフで、自信満々で良ければいけないなんていうのは神話だ。
上でも誰かが示唆しているが、過敏性大腸なんとかにかかっていても、マスコミを見方につければたちまち大元帥閣下になれるんです。