世界中が、トランプが今後如何なる政治をするか見極めようとしている。
トランプの方針がある程度明確化するのは、国務長官、国防長官、財務長官等の人事が決定してからである。今、会談を行っても、実質的対談は出来ない。
かつ、米国国民がトランプに対する不信感が強く、トランプ自身、円滑な政権運営には自己の発言を修正していかざるを得ない。
その中、どうして、安倍首相は急いで、会いに出かけたのか。
-
選挙期間中、ヒラリーと会談し、間接的にヒラリー支援をしたこととなった。こうした態度を取った外国指導者はほとんど存在せず、安倍首相は早くこのマイナス面を払拭したかった。
-
対米関係改善に動くことは国民が支持。
ただ、この動きにはいくつかの疑問が残る。
-
日本に対し大きい影響を与える国務長官、国防長官が決まっておらず、まして政策も不透明である。
-
米国国民の過半数は現在トランプを懐疑的に見ている。
この記事は過去記事の為、今入会しても読めません。ニコニコポイントでご購入下さい。
民進党の菅政権、野田政権以外の政権は、ほとんど米国従属の度合いをいかにして少なくするかに重点が置かれていたが、安倍政権になって一気にこれ以上に考えられないほど、米国に従属、すり寄ってしまった。
米国にすり寄ることによって、政権を維持しているのであって、飼い主のご主人様が変わることは、極めて大きな状況の変化につながる。従属、すり寄ることでしか政権を維持する方法を考えないごますり人間の性は、変えようがないということでしょう。日本の支配層が、米国従属を生きがいにしているわけであり、先人たちの嘆きはいかほどのものであろうか。日本自体が溶解し続けているとしか言えない。
最近ラガルドが「グローバル・リセット」という言葉を言っているという。イランの経済封鎖終了、AIIB、ブレグジット、・・・「新冷戦」は始るや否や終了。2年前にフォーリンアフェアーズに出たように、世界はGX体制へ。この流れの中で北方領土2島だけでも返してもらえなかった失点は大きい。日本・・・もうカードがない。
置いてきぼりにされないためにはトランプに懇願するしかないのか。だが、そろそろ自立しないとまずいんじゃないかな。
安倍氏の頭にはネオコン・シオニズムが米国の本流の政治志向だとした確たる信奉があると私は思います。彼は恐らく日本の政治の根源に神道があり靖国神社があるようにネオコン・シオニズムは米国の世界政策の幹たるものだと考えているに違いない。選挙期間中ヒラリーに会ったのは同志として当然だったのだと思います。彼女の国務長官の4年間、在野での4年間、ネオコンの戦闘の実践者として赫赫たる成果を上げて居ます。
安倍氏がトランプに会うのは間違いなくネオコン・シオニズムの売り込みだと私は思います。でもやはり何だか変です。ロシアと中国がイスラム国退治に本腰を入れ始めてイスラエルが理解を示し始めているようだしネオコン・シオニズムの衰微は如実です。
未来のない核にしがみつき、失敗が確定したアベノミックスという金融をだらだら続け、アジアが一斉に中国寄りになっているのに日本だけが駄々っ子の如く敵対するのを早く何とかしないと日本は奈落に落ちますよ。