比較的体制擁護の報道を行っている産経新聞が、「小池知事の移転判断難しく」表題の記事を書いている。
A:事実関係1:18日付産経新聞「「再調査でも環境基準超有害物質、19日公表へ 小池知事の移転判断難しく」
豊洲市場(東京都江東区)で都が実施した地下水モニタリングの再調査で、環境基準を上回る有害物質が検出されたことが17日、都関係者への取材で分かった。19日に開く「専門家会議」で報告する。小池百合子知事は築地市場(中央区)を豊洲に移転する可否について「再調査の結果を待ち、総合的に判断する」としており、難しい判断を迫られそうだ。
地下水モニタリング調査は都が土壌汚染対策の効果を確認するため、2014年から実施。今年1月に公表した9回目の結果で、201カ所のうち72カ所から有害物質が検出されるなど数値が急に上昇し、専門家会議と都は大幅に基準値を超えた場所を中心に29カ所で再
この記事は過去記事の為、今入会しても読めません。ニコニコポイントでご購入下さい。
物事を決めていく場合、そのプロセスが大切であり、そのプロセスをきちんと議事録など記録に残し、責任が明確化されれば、物事に問題があった場合に、その原因を明確化できる。残念ながら、プロセスを廃棄したり、記録に残さなかったりするから、問題が発生しても、その原因を追究できない。原因を追究し、責任者を出すようなシステムになっていないことである。
みんなで渡れば怖くない。では何のために、職制を作っているのか。みんなで渡れば、年を取れば、ポストが自然に上がっていくという互助方式を皆が認めているからなのでしょう。お役所の大改革を行わないと,正常な組織が機能しないが、右から左まで、ポストが重要である限り、民主的なシステムに代わることはなく、日本的なみんなで渡り、みんなの地位が上がるシステムに胡坐をかく風土を否定することはない。小池知事のように、問題点をえぐっていくと、次から次へと問題が拡散し、解決からほど遠くなる。政治的決断をすべきであるが、決断すれば、責任をかぶる人が出て、ひと悶着が起きる。支持率に影響する悩ましい状況に置かれているといえます。
3月15日6時37分のNHKウェブニュースで「豊洲の地下水調査 現在の再調査も違う手順で実施」と報道していたので,今回の分析結果が前回9回目と同様に基準値を上回る結果が得られたことを事前に知って,予めその結果に水を差して視聴者に疑問視させる目的で流した巧妙なニュースと受け止め視聴した(NHK:http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170315/k10010911531000.html).
そもそも今回の現地採水に当たっては,専門家会議の「平田座長」他の方々が立ち会って採水をしている.しかも平田さん達は環境省の「土壌汚染対策法」策定と制定に際してのメンバーだった方々の筈で,いわゆる専門家の中の専門家だ.一方,1回目~8回目および9回目の採水や分析・調査に携わった人達の多くは,この平田さん達専門家が書いた文献資料や試験参考書・マニュアルなどを基に勉強・育って来た人達だ.
NHKほか類似のニュース報道は,そのマニュアル世代の現場技術者が実施した第1回~第8回が正しいもの(大きな建設会社が実施したから?)の様に位置づけ,平田さん達プロの専門家が立会して採水分析した今回の結果が,間違っているのでは?の様に描く逆立ちした報道と思える.今回の採水方法に過誤があれば立会した平田さん達が見逃す筈がなく,その場合は指導が入った筈だ.
また,採水井戸の孔内洗浄パージ後から採水までの,時間間隔を長く取らなかったことをNHK報道は問題視しているが,ベンゼンの様な揮発性物質であれば長い時間を空ければ空けるほど,むしろ汚染物質が空気中に揮発拡散して薄まることになる.従って,実際の地層中に存在している時の地下水の性状とは違ってくるので,パージ後にあまり長い時間を空けることは好ましくない.だからパージ後に一定の静置時間を空けた安定状態で適時採水する訳で,平田座長も立会時にそのように指導している筈だ.
そもそもパージ作業は不純物が混入する可能性を考え,孔内の古い地下水を除去して周囲の地層中からフレッシュな本物の地下水を取り込む作業だ.あまり長く時間を空ければ再度パージの必要が生じてしまう.NHKは何か意図的に素人的に報道を流している.いずれにしてもパージ後の採水時間の違いは1日・2日の話なので両者に大きな結果の違いは無い筈だ.
では何故第1回~第8回の結果と9回目の結果に大きな違いがあったのだろうか.多少の知識ある者として端的に推察させていただければ,意図的な過誤が混じったのではとしか言いようがない.専門家会議が再招集された第1回目会議の時に,第1回~第8回までのモニタリング結果がとても良好なことを聞かれ,土壌浄化工事がうまく行ったのではないのか・・と答えた時の平田座長の苦笑が印象的だった.土壌浄化工事はなかなか一筋縄で行かないことは平田座長も良く知っている筈だ.
もし意図的な過誤があったとしたら,2017年1月15日の孫崎さんこのブロマガへ投稿記述の,観測井の洗浄パージを理由にした「清浄な水を注入し,その後に採水」の方法も考えられるが,この方法だと思惑通りの,かなり平坦な綺麗な分析結果には誘導出来にくいことから,基準超過の危険回避の最良な過誤方法は,予め基準値内の分析値推移が得られているいくつかの観測井内の地下水を,他の観測井地点の採水試料として分け取るような過誤が,より確実で小人数の責任で出来る簡単な方法と推察する.室内分析室での過誤の方法は人手や人目が多く記録も残りやすいので問題多く難しい.
明日3月19日に「専門家会議」で報告がなされるが,基準値を超過した場合の理由は「地下水管理システムの揚水井を稼働させたことで地下水の流動が生じ,地下水採取の観測井の中に汚染地下水が流入した可能性」に原因が落ち着くだろうが,いずれにしても地下地層中に汚染物質はかなり残っているものと推察している.(2017年3月18日)
「豊洲の建物はその手続きに違法性あり」だから、白紙に戻すか、そのまま第三者に転売するしかないと私はラデイカルに考えて居ますの小池知事はいろいろ時間をかけるなという印象です。とは言え、孫崎先生の今日の話は実に興味深いです。
「読売の渡辺が築地を欲しがった」は実に納得性に富んでいます。読売コンツエルンには日本の守護神みたいな驕りが見えますよね。後楽園で安倍氏を始球式に読んだり、その時の渡辺の顔は六波羅の平清盛みたいな顔にそっくりだと私は観ましたよ。そこに石原慎太郎の老醜をさらけ出した悪態振り、この芥川賞作家は自分を何者だと思っとるんでしょう。渡辺と石原の間に謀議があったという仮説は実に信ぴょう性がある。この仮説をメデイアに証明して欲しい。そこに産経が頑張っているようで実に頼もしい。籠池氏が安倍氏に不快の念を持ったような状況にあって産経が読売に嫉妬する。とてもいいじゃないですか。本来、卑しさと卑怯はこの国の支配層には成り立たずなんですよ。この国は本来は武士道の国なんですから。