加藤寛氏は、慶應義塾大学教授を務める傍ら、鈴木善幸、中曾根康弘両政権時代には第2次臨時行政調査会に加わり、土光敏夫会長の下で日本国有鉄道や日本専売公社、日本電信電話公社の民営化提言を取り纏めたり、1990年からは日本政府の税制調査会会長を務めるなど、日本の指導体制中の中核に位置してきた人物である。
彼は2013年1月30日(満86歳)でなくなった。
その彼の本が3月21日ビジネス社から出版された。
タイトルは『日本再生 最終勧告 原発ゼロで未来を拓く』。
表紙をまくると次の記載がある。
「本書は私の遺言である。
少なくとも「原発即時ゼロ」の端緒を見届けない限り、私は死んでも死にきれない。」
加藤氏は慶応大卒業生の中に大変な人脈を築いた。
一応、小泉純一郎氏や竹中平蔵氏推薦!と書いてある。
小泉純一郎氏や竹中平蔵氏はこの本を一ページでもめくったのであろうか。そして、「本書は私の遺言である
孫崎享のつぶやき
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コメント
コメントを書く本の著者が政権の中心に近いところにいた人であるなら、どうしてその時に原発に反対しなかったのか。要するに危険性に気がつかなかったのか。だとすれば、尊敬には値しない暗愚な人と言わざるをえない。そんな本にどんな価値があるのか、理解できない。原発はいわば単なる機械。科学技術や機械には欠点はつきものであり、便益と引き換えに危険性が伴うのは当たり前。地震や津波に対する対策は講じられていたが、予測以上の大きさの津波で機械が壊れたのだ。機械は改善できる。絶対に天災に起因する(機械による)被害を避けたいというなら、その機械を辞めることは当然だが、人間社会は機械によって便利になったのだ。原始の時代に戻りたいのか。自動車も電車も飛行機も高層ビルも危ないから辞めるのかねぇ。
晩節汚したくなかったから慌てて手の平をひっくり返したのでは?と下種の勘繰りをせずにはいられません。もっと早く言うべきっだたと思います。
自民党幹部と太いパイプを持つ方だったんですね。3.11で「原発即時ゼロ」という結論にいたったんでしょうか。
ロックフェラー系は、今では原発利権も持っていますが、以前はそうではなかった。石油利権を多く持つグループ(アメリカを牛耳っている)は脱原発を謳う。しかし新自由主義の小泉、竹中路線。もちろんTPPも賛成だし、脱小沢を推し進める。
現にアメリカではオバマ到来以前、スリーマイル事故以降、一切 原発は増設していない。
一見、原発自体が正力松太郎など、アメリカが推し進めた事実があるゆえに、このことに気付きにくい。
小泉も原発はいらないとコメントしてはいる。