加藤寛氏は、慶應義塾大学教授を務める傍ら、鈴木善幸、中曾根康弘両政権時代には第2次臨時行政調査会に加わり、土光敏夫会長の下で日本国有鉄道や日本専売公社、日本電信電話公社の民営化提言を取り纏めたり、1990年からは日本政府の税制調査会会長を務めるなど、日本の指導体制中の中核に位置してきた人物である。
 彼は2013130日(満86歳)でなくなった。
 その彼の本が3月21日ビジネス社から出版された。
 タイトルは『日本再生 最終勧告 原発ゼロで未来を拓く』。
 表紙をまくると次の記載がある。
「本書は私の遺言である。
 少なくとも「原発即時ゼロ」の端緒を見届けない限り、私は死んでも死にきれない。」
 加藤氏は慶応大卒業生の中に大変な人脈を築いた。
 一応、小泉純一郎氏や竹中平蔵氏推薦!と書いてある。
 小泉純一郎氏や竹中平蔵氏はこの本を一ページでもめくったのであろうか。そして、「本書は私の遺言である