私は旅行をすると、比較的多く美術館を訪れています。もっとも日本国内での旅行はそう多くなく、地方の美術館訪問は多くありません。
 こうした中で、外国人が来ると、連れて行くのは根津美術館です。難点は素晴らしいコレクションがあるのに、展示品はそう多くないことでしょう。建て替え前より展示品の数が減ったのは寂しい限りです。でも根津美術館は素晴らしい美術館だと思います。
  コレクションには、国宝の尾形光琳作「燕子花図」や同じく国宝の「那智瀧図」がある。陶磁器では、重要文化財の青井戸茶碗 銘 柴田、雨漏茶碗、鼠志野茶碗 銘 山の端、青磁筍花生(中国・南宋時代 12世紀)がある。彫刻では弥勒菩薩立像(クシャーン時代 3世紀)、十一面観音立像龕(中国・唐時代 7世紀)等がある。つまり、日本のみならずアジアの芸術の名作があります。
 かつこの美術館の庭が素晴らしい。美術館自体の解説で「ここは、その起伏に富んだ土