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なるほど、美術品の購買層の確定という面で日本は中国、台湾、韓国に劣後して来ましたか。日本のサブカルチャーはアジアで受け入れられていると聞いてましたが、上流の美術、芸術では日本の今後は真っ暗と言うことでしょうか。
今から、80年ほど前、シンガポールの友人が私に「フレデイー、シンガポールは文化砂漠だよ」と嘆いてみせた。敢えて理由は尋ねなかった。当時、公用語が4つ以上あって、そのことに起因すると思ったからだ。
日本は、小泉政権以降、ひたすら米国の属国化を目指し、今や、米国に同和する勢いだ。結果、文化砂漠になるのも致し方なかろう。これから、日本が本格的な文化砂漠になるのも時間の問題だろう。金、金、金、言語は一つだが、心に余裕が無いのだ。
> 確実な購買層を確定できなかった日本の芸術家の将来は決して明るくない
「メシが食えない」点では、日本で将来が明るくないのは芸術家に留まらない。だが、芸術家にとって何より肝心なのは創造的刺激だろう。日本に勢いがあった時代、追って米欧のモノマネから創造へシフトするかと思いきや、創造的な者は却って潰されるようになったのでないか。「創造」は必然的に「隷従」を拒むからだ。斯くして芸術など評価されない社会が出来上がっていく。若者が目指すのも外資系コンサルだ。そうして高価な自動車、時計、ファッション、食事に金を費やし、薄っぺらなアートでリッチなリビングを飾るのだ。外資系コンサルに入れない者にしろ この「傾向」に変わりなし。つまり、「パンのみに生きる」一億総ブロイラー化である。
高校時代の女性の仲間に絵を描く人がいる。絵をかいていないときは、パリ、ニューヨーク、北京に画商と出かけるようだ。彼女の作品は黒を基調としており、中国人に好まれるといっていた。
中國は、不動産神話があり、バブルを引き起こしたが、中国人は買えば将来必ず大きな利益が得られると信じて疑わなかった。古美術を含んだ絵画、書、陶器類は同様に将来価値を生むものと信じている。通貨より金に対する信仰も根強い。
日本は、バブルの時は別にして、一般的に冷静な需要に支えられているのでしょう。一般的に消費需要は株だけでなく預貯金金利が上がらないと、日常品が優先する。雇用第一の金融緩和か、選別淘汰競争の緊縮財政かは、自民党内で参院選前までには決着がつくのでしょう。
採り上げ有難うございます。恐縮ながら、実は その予感はあって、まさに的中!狙ったわけではありませんが(笑 これも双方向対話の一形態と捉えております。