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そうそう、ポーランドがやたらに米国に対して卑屈なまでに
忠実だったのは、米国が徳の高い国だったからにちがいない。
いや失礼、ポーランド。
teleSUR 26 April 2022
冷戦時代の名残を残すNATOの知られざる秘密に迫る━ロシアは、米国から基本的な国際ルールに違反していると非難されている。皮肉なことに、それこそ世界の多くの地域の人々がNATOが行ってきたと信じていることなのだ
https://www.telesurenglish.net/news/Uncovering-Untold-Secrets-Of-NATO-A-Remnant-From-Cold-War-Days-20220426-0005.html
ロシアとウクライナの紛争が激化し、NATOとロシアの緊張は、まさに敵対関係に近い。冷戦終結から30年余り、なぜ世界は元の姿に逆戻りしたのか、現場の暗い現実が問いかける。
欧米のメディアは、ウクライナ紛争を描く際にニュアンスを意図的に無視したため、ロシアを唯一の悪役に仕立て上げてしまった。しかし、この地域の地政学をよく観察してみると、今回の危機を招いた責任は、ロシアの安全保障を犠牲にしたNATOの執拗な拡張にあることは明らかである。
■有害な拡張への執着
歴史と軍事同盟理論の双方は、冷戦が終結すればNATOは崩壊すると予測していたようである。しかし、残念ながらそうなっていない。NATOは完全に解体されるどころか、膨張に傾倒している。
「ロシアから見れば、NATOの東欧進出は1990年代の約束違反だ」と、イタリア経済発展省の元次官ミケーレ・ジェラーチ氏は指摘する。
ジェラーチ氏が言及したのは、1990年に当時のベーカー米国務長官がソ連のミハイル・ゴルバチョフ氏と会談した際、NATOの拡大について「1インチも東進しない」と断言したことで有名な話である。1999年以来、NATOは5回にわたって東進し、ロシア国境まで1000キロ以上前進し、ロシアを徐々に窮地に追い込んでいる。
NATOが安全保障問題でロシアの正当な懸念を無視し、拡張を続けていることが、今回の紛争の発生と拡大の根本的な原因だと分析されている。このままロシアとの間に残されたわずかな緩衝地帯を狭めていけば、事態はさらに悪化することは間違いない。
ロシアとウクライナの紛争が勃発した後、米国とNATOの同盟国の責任は「相当なものだ」と、ケイトー研究所のテッド・ゲイレン・カーペンター防衛研究シニアフェローは書いている。「ある大国が支配する同盟を別の大国の国境に移動させることは、本質的に不安定化し、挑発的だ」と観察している。
■米国の覇権主義が進行中
NATOにおける米国と欧州の同盟国との関係は、基本的に不平等である。米国はソ連に対抗するため、1949年に欧州諸国を説得し、「共通防衛」の旗印のもとにNATOを結成した。それ以来、米国はNATOの主導権を握り続けてきた。
ジョンズ・ホプキンス大学高等国際問題研究所の政治学者デービッド・カレオ氏が指摘するように、NATOの最高司令官は米国の将軍であり、欧州防衛は、通常兵器でさえ欧州が制圧されてしまう事態を見るくらいなら、核戦争も辞さない、という意思を米国が持っているかどうかにかかっているのである。「軍事的には、NATOは米国の覇権主義的な保護権だ」とカレオ氏は言う。
NATOは西ヨーロッパに米軍基地や軍隊を置くことで、西ヨーロッパにおける米国の覇権主義的地位向上に貢献している。また、ロシアの安全保障上の懸念を無視することで、NATOの拡大に固執するワシントンに迎合する悲劇的なものでもある。
米国のニュース・オピニオンサイト VOXは、「NATOは、その拡大に伴い、米国の指導者を悩ます新たなグローバルな問題に対処するための『目的達成』手段となった」とコメントしている。VOXは、ボストン大学の国際関係学者であるジョシュア・シフリンソンの言葉を引用して、「NATOの拡大は、贈り物のようなものだ」と述べている。
「NATOの拡大は、共産圏にいた国々の自由化を促し、米国がまだ欧州に使命をもっていることを示し、米国が力を誇示し、欧州連合のような代替システムを牽制する方法だった」と、シフリンソン氏は述べた。
ワシントンのリーダーシップを正当化し、NATOに統一戦線を提示し、西側(特にドイツ)の軍事予算の大幅増額を正当化するためには、「ロシアを共通の敵として提示しなければならない」とロンドン・スクール・オブ・エコノミクスのロバート・ウェイド教授(グローバル政治経済)は3月に記している。
■世界平和の破壊者
ロシアは、基本的な国際ルールや規範に違反し、世界の不安定を煽っていると、米国主導のNATOから長い間非難されてきた。皮肉なことに、それこそ世界の多くの地域の人々がワシントンとNATOが行ってきたと信じていることなのだ。
セルビアのアレクサンダル・ヴチッチ大統領は3月、1999年のNATOによるユーゴスラビア連邦共和国への侵略の犠牲者を追悼する式典で、NATOの攻撃を「残忍、身の毛がよだつ、犯罪的、非人道的」と非難した。
その小国は「ほとんど誰にも悪いことはしていない...その小国と偉大な人々は、ただ自分たちだけでいたい、自分たちの囲炉裏を守りたい、それ以上のことはしたくない」とヴチッチは言った。「他の19の大きな国は、セルビア人のような小さな『征服されない人々』に勇気、横暴、残虐性をすべて示したいと思ったのだ」。
NATO軍は1999年にユーゴスラビアに対して78日間の砲撃を行い、8000人以上の民間人を死傷させ、約100万人を避難させた。アフガニスタン、イラク、リビアなど他の国々も、米国主導のNATOの好戦性と人権侵害の犠牲になってきた。
名目上は民間人を守るために戦われた20年にわたるアフガニスタン戦争で、NATOの空爆は何千人もの民間人を殺戮してきた。アフガニスタン南部カンダハル州パンジュワイ地区のラカニという集落に住む73歳のアフガン人男性、ディン・モハマッドは、10年前に米軍が故郷に空爆を行い、63人の民間人が死亡、数十人が負傷した夜のことを今も覚えている。
「男性、女性、子どもの遺体が血まみれで横たわり、負傷者の泣き声が家の隅々から聞こえてきた」と彼は言った。「罪のない人々が、何の罪も犯さずに寝床で殺された」と、その夜5人の子どもを含む17人の家族を失ったモハマッドは言った。
2011年の米国主導のNATO介入後、リビアは内戦状態に陥り、不安定とテロの温床となった。テキサス大学オースティン校のアラン・クーパーマン准教授が指摘するように、「リビアは民主主義への進化に失敗しただけでなく、失敗国家に成り下がった。NATOの軍事攻撃後、暴力的な死やその他の人権侵害が数倍に増えた。」
米ブラウン大学の「Costs of War」プロジェクトによると、イラクでは、米軍侵攻時から2019年10月までに「米国、その同盟国、イラク軍・警察、反対勢力による戦争関連の直接的暴力」によって、18万4382~20万7156人の民間人が死亡しているという。すべての戦争関連死が正確に記録されているわけではないため、死者数は「もっと多い可能性が高い」という。
teleSUR 24 April 2022
米国とNATOは、ウクライナでロシアへの挑発を企てる最終段階に入った━ロシア放射線・化学・生物防護部隊長イーゴリ・キリロフ氏による以前の報告によると、米国はロシアが化学・生物・戦術核兵器を使用したと非難するために挑発の準備をしているという
https://www.telesurenglish.net/news/Russia-US-NATO-at-Final-Stage-Plotting-Provocations-in-Ukraine-20220424-0008.html
ロシア外務省のマリア・ザハロワ報道官は自身のテレグラムチャンネルで、米国とそのNATOパートナーがウクライナで挑発行為を企てる最終段階に入ったと糾弾した。この報告は、今週土曜日に発表されたロシア国防省の提供するデータに基づいている。
「今日発表されたロシア国防省の情報は、明らかに証明している。ワシントンは、NATOのパートナーとの緊密な連携により、『ロシアが有毒な戦闘物質や生物製剤を使用している』と国際社会に確信させるべく、ウクライナでの挑発行為を企てる最終段階へと移行した」と外交官は指摘した。
彼女は、ワシントンの当初の計画には、モスクワに「安全保障分野において正当に主張できる利益をゼロから考え直させる」ためのロシアへの経済的圧力が含まれていたと強調した。「しかし、それはうまくいかなかった。従って、今、米国は大量破壊兵器(WMD)の関与、実質的には『レッドライン』を超えたゲームに移行しようとしている」と同報道官は述べた。
「もしそうなれば、数え切れないほどの犠牲者が出るだろう。そして、その一人一人(の運命)は、ホワイトハウス、国務省、ペンタゴンのオフィスにいるアメリカの戦略家の良心に、そして、何か他にもあるとすれば、キエフにいる彼らの操り人形の良心に、懸かっている」と同報道官は付け加えた。
ロシア放射線・化学・生物防護部隊長イゴール・キリロフによる以前の報告は、米国がロシアを生物化学兵器、または戦術核兵器を使用していると非難するために挑発を準備していることを示している。
この当局者によると、ワシントンは3つのシナリオを準備した。第一のシナリオは「偽旗事件の演出」、第二のシナリオは「大量破壊兵器(WMD)の少量での隠密使用」、第三のシナリオは「WMDの戦闘での公開使用」であり、これは最も可能性の低いものであるとしている。
<NATO当初結成時の12か国と後から加盟した国が18か国あるが、結成当時の国と後から加盟した国では、ロシアに対する視線が全く違っていると認識している。>
当初加盟したドイツ、フランス、イタリアなどはロシアと互恵意識があり、エネルギーはじめ経済的つながりは深まっていたとみている。問題は後から加盟した国はロシアに対する憎悪と敵対意識が強くNATOに加盟していったとみると、後から加盟した国々はウクライナと連帯意識が強いというより運命共同体意識が強いといえる。
このような状況下において、特にドイツ政府はエネルギーだけでなく様々な分野でロシアと協力関係にあり敵対的関係は持ちたくなかったのではないか。野党だけでなくNATO加盟国のロシア敵対が強くなれば孤立化の道を歩むことになるが、米国の方針が出れば従わざるを得なかったのでしょう。
ロシアはなぜ多くの国がロシアを恐れNATOに走ったか、自問自答しなければならない。ロシアに絶対に勝てない国々がNATOに加盟し反旗を翻しているだけでなく、スエーデンなどが新たに加盟を申請している。近隣諸国がロシアを嫌っていることは、どのように考えてもロシアにプラスにならない。相手を批判する前にロシアに問題があるとみるのが自然でしょう。
>>8
スエーデンなどは米国の恫喝に屈したと私は見てますが。近隣諸国が嫌っているとは言えません。ネオナチを嫌う国は多々あります。
ドイツは米露につぐ世界第三位の武器輸出国であり、「外国への武器輸出そのもの」についてためらいがあろうはずはない。
ほんとうの問題は、米露(中)のはざまをうまく泳ぎながら自国の利益を最大化してゆくという、いままで有効であった戦略自体が今後も通用するのかという点であり、そのひとつのあらわれがこの武器輸出問題であろう。そしてこの結末はまだ誰にもわからない。
しかしさしあたって、ドイツの脱原発議論などには大きな影響があろと想像できるのだが、実際はどうかというと、これだ↓
https://agora-web.jp/archives/2056077.html
ところでロシアが建前としてNATO東方拡大問題をかかげているので、われわれまでその方向にアタマがしばられる傾向にあるが、実際にはNATOの建前として、「ロシア攻撃」をかかげているのではないことに注意すべきだ。実際に、この場でしばらく前に話題になったハンガリーのオルバン政権は、「ウクライナへ武器供与せず」という方針をとっている。もちろんハンガリーはNATOだ。
https://www.cnn.co.jp/world/35186086.html
ウクライナへの武器供与はNATOが加盟国に強制しているものではない。ドイツはハンガリー路線をとってもぜんぜんかまわない。ただ、ハンガリーとドイツとでは他からの視線が違うだろう。そういう意味で、ドイツはドイツとして決定してそのツケも払わなければならない。
ついでにいうと、ウクライナへの米国のミサイル基地だの核兵器設置だのと、ウクライナのNATO加盟とは別のはなしだということも忘れているヒトビトがいるのではないだろうか。NATOに関係なく、米宇間で合意すれば、米国はミサイル基地でも核兵器でもウクライナに設置できる。日本はNATOではないが、かつて沖縄には米国の核兵器があった。それと同じだ(実際には米国がNATOになんの相談もなくウクライナにミサイル基地設置だの核兵器設置だのをするというのは考えにくいが)。
前々回の記事へのコメントで書いたことのくりかえしになるが、孫崎さんは米国の戦略家の議論にほぼ依拠している。しかし、米国の戦略家は米国の戦略のために議論しているのである。どこを敵とすべきか、無駄な争いや戦争をしなくてすむにはどう考えたらいいかなど。なにか真理の探究のために議論しているのではない。
そしてその議論にはわたしからみて二つの特徴がある。
1,米国がどうすべきかという議論なので、うまくいかなければ「米国の失敗」となり、「ロシアの失敗」という観点がないこと。
2,プレーヤーが大国のみなので(これはこれでたとえば化学で「理想気体」を考えるのと同じである意味では有用)小国からの観点がないこと。
しかし、今回のロシアの侵略を客観的に考えるには、1,ロシアの失敗はないのか 2,小国はなぜNATOに加盟したがるのか という視点が不可欠ではないだろうか。これがないと、なにもかも米国の(DSの、軍産複合体の・・・)陰謀という考えの泥濘におちこむことになり、一般の理解は得られないだろう。そういう意味で、孫崎さんは理論構築の点で破綻しているとおもう。
反米マニアなヒトビトには受けがよさそうではあるが。
りゃんさんは、仕事の関係でコメントの時期がずれるのでしょう。
議論とかけ離れた人たちが多いので正解でしょう。
私も検討実践していきたい。
>>12
唯心論の面目躍如ですね。「そう思う」だから「そうである」
1米国がどうすべきかという議論なので
2プレーヤーが大国のみなので,小国からの観点がないこと。
孫さんの考えをあなたがどうして「そうである」といえるのですか?
孫さんに聞いてみませんか?
これはこれでたとえば化学で「理想気体」を考えるのと同じである意味では有用
⇒難しいですね。私たち貧乏人はだれが貧乏人の見方か肌でわかります。
あ’失礼 観念論で。
まあ あなたは神さんですからね。いや失礼キリストさんでしたね。