私は、基本的に日本の犯罪は追っかけない。自分の範囲は主として国際関係、それとの関係での日本政治である。日本国内の犯罪は追わない。
 『闇の盾』の章立ては次のようになっている。
第一章 渋谷ライフル銃事件
放し飼い/番長の掟/昭和三五年、警視庁入庁/警察学校「二等兵物語」海の最前線/沖仲仕と「黄色い血」事件/キャバレー美人座、首都高速でフルスロットル/「貴族の一機」/デモ隊、立川基地に乱入、銃砲店に立てこもった男/犯人を撃ってもいいのか/賞詞二級と警視総監、第二章 秦野章と田中角栄、三億円事件の「被疑者」/型破りの巡査/銀座デビューと「B反屋」、立志伝中の警察官僚/秦野章の私設秘書として/叱責、叱責、また叱責、田中派大集会/ミスター検察への怒り/「角栄は日本の宝です!」、三田のビルと平和相銀融資等となっている。
 著者は「:寺尾 文孝1941年、長野県佐久市出身。、1960年警視庁入庁。東京水上署、