A1「買い物難民」高齢者の4人に1(日経)
  
「買い物難民」が増えている。65歳以上の高齢者のうち、約4人に1人が、住居の近くに商店がなく、食料確保に苦労していることが農林水産省の研究機関の推計でわかった。農村部だけでなく、都市部でも課題で、政府は移動販売や宅配サービスへの補助金を出すなど対策を急ぐ。
 
 高齢者の買い物難民の総数は904万人と、同年代総人口のうち25%を超えた。スーパーなどが居住地から500メートル以上、自動車の使用が難しい65歳以上の高齢者の数を国勢調査を基準に推定。75歳以上は566万人で、同年代全体の30%以上を占める。
 
 商店の廃止やバスや電車といった公共交通機関の廃止で、買い物に苦労する人が増えている。自動車免許を自主返納して、移動販売や宅配に頼る高齢者も目立つ。
 
 都道府県別にみると、都市圏は24%、地方圏は26%。神奈川は最多の60万人、東京・大阪・愛知は