自民党の高市早苗政調会長が17日の講演で、「福島第1原発も含めて死亡者が出ていない」と述べた。
これに対して、与野党から批判が続き、高市氏は19日、「撤回し、おわび申し上げる」と陳謝した。
この発言は単に不規則発言の問題ではない。
自民党は今、原発の再稼働をここにきて加速化している。
最近の動きを取りまとめてみてみよう。
(1)「安倍政権が成長戦略に盛り込むエネルギー政策の原案が25日判明。原子力規制委員会が安全と認めた原発は「再稼働を進める」と明記し、立地自治体などの理解を得るため「政府一丸となって最大限取り組む」との姿勢を強調。早期再稼働を求める経済界や立地自治体などに配慮したとみられる。」(5月26日共同通信)
(2)「自民党内で原発再稼働の機運を高る動き拡大、加盟議員は約90人に」、6日時事「原発再稼働推進派の自民党「電力安定供給推進議員連盟」が会合を開き、細田氏は「(原子力規制委員
孫崎享のつぶやき
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コメント
コメントを書く髙市氏は、与党内からも反論が出たため、発言を撤回し謝罪したが、辞任については首相に一任した。これは自分の進退も、自分では決められない人間だったということだ。
そして安倍首相は、「辞任するほどのことではない」と判断した。
福島の事故原因の調査さえできていない時に、「日本の原発は世界一安全」と、NPT非加盟の国も含む世界中に売り込み中の首相が、髙市発言ごときで辞職させたのでは、自分も辞めなくてはならないと判っていたのだろう。
総裁選のとき、安倍氏の隣に座って、目をパチクリさせて、開票の動きを喜んでいた。
どう考えても気脈が通じてる。
安倍氏は同じことを考えてるが口には出してない、その違いだけと私は思ってる。
*
「規制委員会は地震の危険性を活断層の問題にすり替えている」
それをさせてるのは
それにすんなり乗ってる媒体だ。
媒体批判力が問われてる。
しかし、完璧なすり替えだなぁ。
「福島第1原発も含めて死亡者が出ていない」という発言を「福島第1原発における東海大地震に起因する事故による死亡者が出ていない」と解釈すれば、真実ではないのか。一方、東海大地震に関連した津波により2万人以上の死亡者、行方不明者が出たのは明確な事実である。また、毎年、平均して交通事故により5000人程度が死亡しているのも事実である。原発反対の人々は福島第1原発における事故による放射能被爆により今後どのくらいの死亡を予測しているのだろうか。それとも、予測できないから怖い、したがって原発はやめるべきだと言っているのだろうか。
だいたい、核燃料サイクルとやらが破綻していて、原発を動かす度に出てくる核のゴミ=使用済み核燃料は捨て場所もなく溜め込む一方なのがバレてるわけですから。もう当面は終わっているのですよ、原発は。