同じ価値観を持っている国同士で仲よくしましょう、こんなもの外交でもなんでもない。
 同じ価値観を持っているもの同士が協力できるのは当然のことである。
 異なる価値観を持つ国々と如何に関係を築くか、そこが外交の一番重要なところである。
 ところが価値観外交なるものがもてはやされている。
 WIKIPEDIAは「もともとはアメリカ合衆国で新保守主義の立場から提唱されたもので、日本の安倍晋三、麻生太郎らが共鳴した」と書いている。
 この価値観外交には別の面がある。
つまり、価値観が異なっているとみられる国を包囲し、締め上げようという狙いである。
 6月30日紀伊国屋新宿店で、鳩山、植草、孫崎著『「対米従属」という宿ア』出版記念の対話をした。
 ここで鳩山氏は次のように述べている。
「自分は今回中国で価値観外交というものをもうやめるべきだと述べた。
 中国の周りの国で仲よくしよう、つまり中国を孤立させようとする目