安倍首相は17日、首相は石垣市の街頭演説でも尖閣諸島につき、「(中国に)一歩たりとも譲歩する考えはない」と訴えた。

 明々白々、選挙戦を意識しての発言である。

 歴史をみれば、政治的に大きい利益を行おうとする時には、政治家は領土問題に触れる。

 多くの場合、領土問題が煽られる時には、相手国がどのような主張をしているかは報じられていない。国民は自分の物が不当に奪われるような脅迫観念に陥る。領土問題で煽り政治的人気をえる、これは政治家が自己の政治的人気を得ようとするときの常とう手段である。

 1969年の中ソ国境紛争は林彪が仕掛けている。林彪は軍事緊張を高め、毛沢東の後継者の地位を獲得した。

 最近では石原知事(当時)の尖閣国有化の動きがある。維新の会を立ち上げ、首相になることを夢見たのであろう。一時期ことはとんとん拍子に進んだ。橋下発言がなければ、維新の会は一大勢力に