アメリカの対日政策には2つの矛盾した流れが見える。

 一つは安倍首相と出来るだけ距離を置こうとするオバマ大統領と、安倍に指示を強めるジャパンハンドラー。

 例えば集団的自衛権を日本に認めさせようとするジャパンハンドラーと、日本の集団的自衛権と距離を置くオバマ大統領。

 矛盾する流れをどう理解したらいいのか。

 一つは安倍首相と出来るだけ距離を置こうとするオバマ大統領についてまず見ておきたい。

 安倍首相は首相就任時、一刻も早く米国に行きたいとしたがオバマ大統領はなかなか招待しなかった。やっと訪米しても、首脳会議に与えられた時間は昼食をはさみわずか1時間45分。その後もサミットなどの会議においてもほとんど日米首脳会議は持たれていない。

 このオバマ大統領の安倍首相に対する冷淡さは、周近平中国国家主席に対する真剣さ、-周近平の訪米時、オバマ大統領は2日にわたり8時間