私は何故人々が安倍首相を支持し続けるのか、理解できない。
本来なら、厳しく糾弾されるはずの発言や行動がみられる。
何故許されるのであろうか。
幾つか見てみよう。彼の発言、それらの問題点を簡単にみてみたい。
1:原発関連
・汚染水問題
「安倍首相は2020年夏季五輪の招致演説で、東京電力福島第一原発の汚染水漏れについて「状況はコントロールされている。決して東京にダメージを与えることを許さない」と強調した。その後の質疑で国際オリンピック委員会委員から根拠を問われ、「汚染水の影響は原発の港湾内の0・3平方キロメートル範囲内で、完全にブロックされている」と説明。」
誰もが「「状況はコントロールされている」ということが嘘であることがわかる。
・小泉元首相の脱原発に対する発言
「安倍首相「原発ゼロ約束は無責任」 小泉元首相を批判。1年間で4兆円近い国の富が海外に出ていっている。首相
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安倍総理が、国民の多くの支持を得ているとは思わない。指示があるように見えるだけでしょう。
その理由が何点か指摘できる。
① アベノミクスによる恩恵を得られる大企業、マスコミ、官僚、投資家、高齢者など自民党固定的支持者が20~30%はいるのでしょう。さらに公明党支持者を加えれば、かなり安定的支持がある。
② 民主党支持者が、自民党に回帰してしまった。民主党野田氏は、公約で、上げないといっていた消費税増税を決断し、小沢グループ脱党によって党を二分してしまった。国民が民主党を選択したのに一方的に公約に無いことをやろうとし、なお党を一方的に分裂させてしまった。野田氏は二重の国民に対する背反行為をしながら、民主党にとどまっています。小沢氏と同じ様に民主党を離れるべきなのです。当たり前の国民に対する贖罪なしに民主党の支持者は戻ってこない。
③ 野党らしい野党は、共産党だけである。民主党、みんなの党、維新などは自民党応援団と本来の野党的考え方が二分しており、国民は支持のしようが無い。どちらを向いて政治をしようとしているのか分からないからです。
* 自民党が素晴らしいわけではないが、選択すべき野党が無い。したがって、マスコミは安倍政権追随に徹するわけである。国民が騒ぎ出すのは、50~60%の無関心層が、にっちもさっちも行かなくなったころであり、そのころ気がついても遅いということである。国民の25%ぐらいの支持でありながら、やりたい放題、しかし、国民が選択した結果であり、孫崎さん同様に歯がゆさばかりが募ります。
> 私は何故人々が安倍首相を支持し続けるのか、理解できない。
私も全く理解できません、孫崎さんほどの分析ができるわけではないですが。
しかし、大勢が支持しているようにマスコミが「偽装」しているわけでもなさそうで、要は、日本人のモラルが相当下がってしまった結果でしょう。
マスコミに機先を制され流れが決まってしまえば、それに反論しようものなら、「そんなこと言ってるの、あなただけですよ」と潰される。いくら脱原発のようなマトモなことであってもです。
日々せっせと刹那的に生きて、何か問題が起り得るとしても、実際に起きてからなんとかすればいい-こういう感覚で育ってきた人が大半ではないでしょうか。
一方、元TBS記者・ワシントン支局長の秋山豊寛氏が、こんな社会ができてしまったのは、この半世紀間、大人たちに勇気がなかったからだと考えざるをえない、こんなままにしてはいけないと思うなら、腹をくくって言うべきことをきちっと言う。まずは「原発の再稼動阻止」だ-との旨語っていました。
最後に偶然見つけた動画を。
https://www.youtube.com/watch?v=TlWslcjHlPo
政府、東電ばかりか、その側に付いてしまう住民...酷いものです。
安倍首相が支持される理由。本当に理解できないのですか?。
NHKのニュースで、秘密保護法の危険性を指摘を見たことがありますか?。秘密の保全は、国家として不可欠であり、法制化は、むしろ遅すぎたと報じています。Y新聞も秘密保護法やTPP、消費増税などの問題点は、一切報じていません。公共放送や大新聞が、揃ってこんな偏った報道をしているのです。善良な国民は、「全ての政治家は、国民のために働いている」と信じて疑わないのです。そして大新聞などの報道を、全面的に「正しい」と信じてしまうのも不思議ではありません。NHKは、政府から補助金を受けているため、政府を批判することができないのです。Y新聞は歴史的に自民党の頭脳として、改憲案なども作り続けているのです。この国のマスコミは「権力の監視」という、ジャーナリズム最大の責務を放棄してしまったのでしょう。
孫崎サンは「事故への対応、使用済み燃料の処理等を計算すれば、原発は最も高くつくエネルギー」と仰るが、原発維持推進論者たちが計算している事故への対応、使用済み燃料の処理費用の計算を検討したことがありますか?ご参考までにその1つを以下にコピーして示します。(すなわちコピペ:))
<小泉氏のよくある錯覚>
小泉氏は「福島第一の事故で原発が高くつくことが分かった」と言っているが、これは錯覚である。原発事故の処理費用はすでに発生したサンクコストなので、今後の原発のコストにそのまま乗せてはいけないのだ。
建設コストは確率1で発生するが、事故のリスクは今後、1000年に1度クラスの地震が来て同じように津波で浸水し、同じように全電源が失われる事故が起こるかどうかという確率的な期待値だから、確率で割り引く必要がある。
原発事故のコストを最大限に見積もって10兆円とし、同じ規模の地震が今後1000年に1度起こるとすると、そのリスクは10兆円÷1000=100億円/年。これを原発の年間発電量(250TWh=2500億kWh)で割ると、0.04円/kWh。100年に1度としても0 .4円で、コスト推計の誤差の範囲内である。
一方で、除染がなぜ必要なのか、いったい福島第一で起きたことでだれが何人死んだり、難病にかかったりしたか、それと同じ根本原因(地震と津波)で原発に関係なく2万人が死に、また無数の人々が家と職場を失ったことと、原発の影響との正当な比較が行われておらず、津波で巨大な堤防が破壊されたこと、2万人の死亡については全く反省論がないことは、不思議である。一方では、東電と行政府の原発事故に対応する責任論は非常に盛んである。そのアンバランスを指摘しても、論理的な説明は返ってこない。
原発と巨大堤防の二つはいずれも技術が未熟だったために自然の力で破壊されたといってよい。すべての科学技術はよく知られている世に失敗と改善の過程を経て進歩するものである。科学技術を理解しない者だけが、一回の失敗で自然の力にひれ伏すが、彼ら自身、科学技術の恩恵を受けていることを忘れている。科学技術は人間が好奇心を失わない限り、いくら抵抗勢力があっても進歩を続けるだろう。
小泉氏は単なる道化者、まあ、よく言ってもアジテーションだけが得意な典型的な小粒の政治家である。世界的の政治家の仲間には入れない。安部氏は世界に影響を及ぼしている点では、もしかすると世界史の小さな挿話として残るかも。