1:事実関係「安倍首相は25日午後(日本時間26日未明)、国連総会で一般討論演説を行った。 来年の国連創設70周年に合わせて、日本は「これまで、今、この先とも、積極的な平和の推進力である」との立場を強調するとともに、国連改革の必要性を訴え、安全保障理事会常任理事国入りへの意欲を表明した。 首相は、日本が1956年の加盟以来、国連の活動に多大な貢献をしてきたことを説明した上で「21世紀の現実に合った姿に国連を改革して、その中で日本は常任理事国となり、ふさわしい役割を担っていきたい」との考えを示した。来年の安保理非常任理事国選挙への立候補も、改めて表明した。
2:空虚な演説である。
実現の可能性が全くないものを、恰も国民にあるかの如く印象を与え、恰もそれに向かって全力で頑張っている印象を与えているが、日本の安保理常任理事国入りは全くない。
第一に国際社会の構図が変化したのだ。
コメント
コメントを書く国民に対する露出度を高める宣伝に過ぎないこと、孫崎さんのご指摘の通りでしょう。しかし、当たり前の正論を報道機関がまったく伝えなくなっています。何も考えない多くの国民は、国連で主張するだけでなく、マスコミ、特にNHKで熱弁を振るう安倍総理の姿を見て感銘を受ける人が多いのでしょう。常任理事国になれないと、中国が反対した、ロシアが反対したとして、中国、ロシアへの敵意をマスコミは報道し続けるのでしょう。国民感情と見事にマッチするが、米国の従属国からまったく脱皮できない「ポチ」に過ぎないことになってしまう。哀れさを覚えないだろうか。諸国の支持を得るために、世界を飛び回りお金をばらまき続けているが、無駄金におわりそうだ。
安倍さんの常任理事国入りの希望が全く不可能なことが孫崎先生の詳細な解説で良く分かりました。
日本のテレビを通じて工夫されたナレーションで日本の多くの人々に伝えられれば、「首相は頑張てるな」ということになりますよね。先日、パーテイで親戚の同年輩と話していたら、その同年輩が安倍さんの熱狂的なファンだった。
メデイアを占拠するということは、そういうことなんです。国民の為になる結果を出していなくても、国民の為になる結果が出る見込みがなくても、人気度を向上させることは簡単なんです。
政治を取り巻く世相はメデイアにより管理可能なので本当に怖い。メデイアの欺瞞は奈落に落ちてからしか分からないので本当に怖い。
安倍ソーリイにとって、「常任理事国になること」が目的で、それで、「何をするか」は全く考えていないだろう。
「何をするか」を考えるのは米国で、日本はそれに賛成票を投じるだけだ。
そんなことは、これまでの実績を見ている各国は、とっくに判っているから、日本を常任理事国にしたいなどと考えている国は、買収でもしない限りあり得ないだろう。
もし常任理事国になっても、国民には何のメリットも生じないと思う。
よくわからないことばかりだが、日本が常任理事国になれるのならなってほしいと思うし、日本が国際社会に対して発言力が増していくのならそういう国になって欲しい。ただその場合、欧米列強と違う価値観を提示できる国になてほしいと思う。現実をみてない楽観的な夢物語かもしれないけど、自分の愛する国はそういう国であって欲しい。アメリカの金魚のふんみたいな存在では、尊敬することが難しい。