月刊保険診療2016年1月号 特集 巻頭言「TPPと国民皆保険の憂鬱な未来」(http://civilesociety.jugem.jp/?eid=32630より

TPPと国民皆保険の憂鬱な未来

「社会保険と税の一体改革」なるものに「YES」と言ってしまってからこっち

(官邸と財務省の”土俵”に乗せられてからこっち)、さらにはアメリカ的社会

への変質を至上命題として課される安倍政権になってからこっち、

「保険給付範囲の縮小」「診療報酬減」「患者負担増」「混合診療拡大」

「病床規制」「医業自由化」など、かつて医療界がこぞって強く反対していた

”国民皆保険”縮小政策のオンパレードが次々と実現しつつあります。

しかも、そこでは「規制緩和」と「規制強化」が都合よく使い分けられています。

ある面では規制緩和(国家戦略特区や患者申出療養など)、

別のある面では規制強化(大病院受診制限や地域医療構