1:トランプ、ヒラリー共に大統領候補に前進している。
この内関心の最も強いのはトルンプ氏である。
彼を支持している最大の要因はトランプ氏個人の資質ではない。
ニューヨークタイムズ紙は[スーパーチューズディでの全ての州投票でトランプ支持理由の①が事実をありのままに述べる(Tells it like it is)、②がアウトサイダーである]と世論調査結果を報じた。米国民が現在の米国政治に幻滅を感じているか、政治家を信用していないか示す。この要因は継続する。
最大の問題はトランプ氏を追うクルーズ、ルビオに打ち負かす要因が出ていないことである。
クルーズ氏の基盤は南部、福音主義の強い地域であるが、ここでトランプを敗れなかった。今後は東部、西部と彼の弱い地域で闘う事となる。
保守派既存勢力はルビオ氏に期待したが第3位である。彼にとっては選挙区のフロリダが唯一の頼みであるが、ここで今、トランプ4
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さすが孫崎先生。大手メディアの大統領選記事ではここまでの情報や論評がないことを、物足りなく感じていました。
いずれにしても、日本にとっては大変厳しいことになりそうですね。3月末にはいよいよ安保法制施行ですが、安倍氏にさっそく集団的自衛権行使の口実を与えることになりかねないですね。
ヒラリーとトランプについて思考するときに両者が米国民に向かってどうスピーチするかは私にとって余り重要視することではありません。両者は米国大統領を目指す政治家ですから、海千山千、投票者の受けを狙っての発言は避けられません。それよりもむしろ彼、彼女がどういう芯を持っていそうかを探ることが大事なことだと思うのです。スポンサーは誰か?本当は何をしたいのか?等々をあれこれ推測するのです。
そういう視点に立てば、何となくおぼれげながらも次のような結論が見えてきます。
ヒラリーはネオコンの教祖ロバートケイガンから熱烈支持を受けており且つ巨大軍需企業のロッキード・マーチン社から多額の資金を得て居ます。彼女は米国好戦派の根っからの代理人です。
トランプは9.11を米国の暗部のヤラセだと非難しており、国内産業の育成を叫んでいることから考えてウオール街、軍産複合体、CIAとは一線を画していると見ても不都合はないように思われます。
日本にとって最も喫緊の問題は中国とロシアの同盟体制に敵対する態度をとって危険極まりない状況下にあるということです。ヒラリー、トランプのどちらがその敵対性に制約を加える可能性があるか?制約がかかれば、日本の危機も遠ざかるのです。
私はトランプに大統領になって欲しい。
わたしもトランプ。
トランプには良い大統領になる可能性と
悪い大統領になる可能性があるがルビオ
とヒラリーには悪い大統領になる可能性
しかない。
そういう意味で。
米国の大統領がだれになろうと、日本のわがままというか、エゴが通じなくなるということでしょう。自立した独立国としての矜持が要求されるということであり、米国の傘の下での防衛が問われ、市場に任せた市場経済、貿易が要求されることであり、至極当たり前のことである。今まで米国に甘えてきた付けが一気に問われることになるのであるが、日本人自身に覚悟があるか、日本の指導者も大変である。
税金を取られる側の人々の生活は、基本的には搾りとられる一方であるという点で、誰が米国大統領になろうが変わりがない。トルンプになって困るのは、今の日本の政財官だけ。庶民は関係ない。どっちにころんでも、自力で這い上がるしか庶民の生きる道ない。ならば、これだけ税金を取られる側にまわされた腹いせにと、トルンプを応援する人々が出てくるのは自然の勢い。しかし、祭が終われば、単に空しさが残るだけだろう。『宴の後』になるだけだ。
3月3日発行 日刊ゲンダイ「注目の人 直撃インタビュー - 誰が大統領になっても日米関係は変わらない構図がある」で猿田佐世氏が語っている分析どおりという気がします。孫崎さんがこれまで明かされてきたこととも符合すると思います。
大体、トランプで米国が変わるなら、オバマが大統領になった時点で変わってもよさそうなものです。先ずは外交政策から。しかし変わらない。むしろ悪化。何故だ?大統領が米国を動かしてるワケじゃないから。そして、ムリに動かそうとすれば大統領といえども暗殺される国との印象があります。