あなたが一番やる気を出したいことは何ですか?


皆さんはすでに今年の目標に向かって進み始めていますか?

今回はマストを意識してしまいやる気が出ないという方の相談をもとに、皆さんがより高いモチベーションを保ちながら、その目標を達成するための「やる気をつくる心理学」について解説させてもらいます。

Q. どんな事に対してもマストを意識してしまいやる気が出ません。辛口でアドバイスをお願いします。


なぜマストを考える人が行動できないのかということをまずは考える必要があります。

自分が行動できないことを否定したりするのではなく、まずできないということは認めてもらい、なぜできないのかということを考えてください。


例えば、僕の場合であれば今では毎日当たり前のようにしているバーピーも最初は正直きつかったです。

きついとか毎日続けることが難しいと思った時に、なぜできないのだろうかということを考えました。

そこで、朝早くにやろうとしすぎているのではないか、睡眠の質が悪いからではないか、朝にコーヒーでカフェインを入れて筋トレの疲れを取り除いてからした方が良いのではないか、というようになぜできないのだろうかということを考えました。


結局僕たちにとって大切なのは工夫が全てです。

工夫することが重要で想像力によって解決することができます。

ですから、やる気に頼る必要もありませんし、こうならなければならないと考える必要もありません。

必要なのは発想力です。

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全てはアイデアの問題ですから、こちらは僕の本ですが発想力を鍛える方法を学んでみてください。


以上がDaiGo師匠からのアドバイスでした。





存在ではなく「どんな行為で満ち溢れた人生にしたいのか」を!


今年の目標に向かってすでに走り始めている人も多いと思います。

子供でも大人でも、誰かのようになりたいというような目標を立てると危険です。人間は自分以外の誰かになろうとすると、自分と他人を比べるので不幸になります。


例えば、科学者になりたいとか医者になりたいとか、弁護士になりたいとか起業家になりたいと思ってしまうと、無意識のうちにも自分が憧れている科学者や医者、弁護士や起業家の人たちをモデリングします。

憧れる人たちを意識してそんな人達のようになりたいと考えるわけです。


そうではなく、科学をしながら生きていくとか、医療の現場に関わりながら生きていくとか、自由に本を読んで生きていくというように、自分の生き方を決めることができれば、それは自分の存在を変えるとかではなく、自分の存在はそのままで行動に注目して行動を変えていくということを意識することができます


どのような行為をしながら生きていきたいのか、自分の人生はどのような行為に満ちた人生にしたいのかということを考えれば、実際の達成度も上がりますし人生により希望が見えてくると思います。


存在ではなく行動に焦点を当てるようにしてください。

そうしないとモチベーションはどんどん下がってしまいます。





やる気が出ない3つの大きな理由


今回は、皆さんがそれぞれの目標に向かって進むためのモチベーションアップのテクニックとして、3つの理論に基づき解説させてもらいますが、すべて角度が違いますので、人によって使い方も変わってきます。


やる気を高める方法については、いろいろありますが、なかなか自分にはしっくりこないという人もいると思います。

これはやる気が出ない理由が人によって結構違うからです。

それぞれのやる気が出ない原因と対策まで紹介させてもらいますので、自分に足りないと思うところを中心に取り組んでいただけると、思うようにやる気を作り出すことができると思います。


やる気が出ない理由にはもちろん色々な理由があります。

仕事でも勉強でも、別にやる気がないわけではないけれど、もっとやる気が出たらもっと成果も出て成功するに違いないと分かっているけれど、なんだか今ひとつそこまでのやる気が出ないという人が多いと思います。

人類トップ12%のやる気を作り出して、今年こそ成功したいと思う方には参考にしてもらいたい内容です。


理由その1 :自分のワークスタイルを知らない

理由その2 :欲望を理解できていない

理由その3 :セルフコーチング(やる気を出すための戦略)が間違っている


これらが今ひとつやる気が出ない大きな理由です。

自分のワークスタイルを知って、自分の欲望を上手に煽り、正しい戦略を採用すれば、やる気は勝手に出てくるし安定してきます。





ワークスタイル尺度


ポートランド州立大学のロバート・ビスワス=ディーナー氏が考案した仕事におけるモチベーションタイプを調べる尺度があります。

人は仕事に対するやる気がそれぞれ違います。

これを4つのタイプに分けて解説させてもらいます。


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ロバート・ビスワス=ディーナーさんは、『ネガティブな感情が成功を呼ぶ』という素晴らしい本を書かれた方ですが、ポジティブ心理学をコーチングに応用した本も出されています。

こちらはわりと読みやすくて参考になると思います。


ワークスタイル尺度

以下の5問に4点法で点数をつけてください。

4=完全に当てはまる

3=少し当てはまる

2=当てはまらない

1=全く当てはまらない


質問A:私は常に時間どおりに作業を完了する。

質問B:私の仕事の質は優れている。

質問C:締め切りが迫らないとやる気が出ない。

質問D:プレッシャーの中でもベストを尽くす。

質問E:すぐにプロジェクトを開始するのが好きだ。


それぞれの質問に対して、直感で結構ですので自分がどれだけ当てはまるかということを考えて1点から4点の点数をつけてください。


採点

A から E の質問のどの点数が高かったかということで、4つのタイプに分類されます。

インキュベーター

プランナー

トリフター

プロクラスティネーター


他の質問に比べて比較的どの質問が点数が高いかということで、自分がどれに当てはまるか選んでみてください。


A、B、C、Dの点数が高い場合=インキュベーター

A、B、Eの点数が高い場合=プランナー

Eの点数が高くてA、Bの点数が低い場合=トリフター

C、Dの点数が高くて、A、Bの点数が低い場合=プロクラスティネーター


例えば、5つの質問の中で自分が特に点数が高かったのが B とD とE だったとします。

この場合は、どれにも当てはまらないような気がしますので、どうすればいいのかということも解説しておきます。


Aが1点、 B が4点、C が2点、D が4点、E が4点となると、A、B、Eの点数が高い場合はプランナーですが、プランナーに近いような気がしますが A の点数が低いです。

Eの点数が高くてA、Bの点数が低い場合はトリフターになりますが、これにも近いということになります。

このような場合には、プランナーの面とトリフターの面の両方があると考えてください。

点数から考えて、一番近いものはどれなのか選ぶようにしてください。

自分がどれに当てはまるか、どれが一番近いのか選べたら、次のそれぞれの解説に進んでください。


プロクラスティネーター:先延ばし

最後まで仕事を先延ばしにしてしまい、中途半端に終わらせてしまうことが多いです。

このタイプの人が問題なのは、自分の感情のコントロールです。

このタイプに当てはまる場合には、感情のコントロールが苦手なためにやる気が出ていないことが多いです。

このような方がやる気を出したいのであれば、先延ばし対策に取り組むようにしてください。


対策:ワーストファーストアプローチ

先延ばし対策をひとつだけ紹介しておきます。

自分にとって一番嫌なこと、やりたくない事を1番に持ってくるやり方です。


最も難しくて不快な作業から手を付けてしまえば、物事をスムーズに終わらせてしまうことができます。

これは賛否両論あるかと思います。簡単な作業から手を付けた方が弾みが付くのではないかという意見もあります。確かにそういうやり方もあります。自分にとって合うものを決めてください。


1番良くないのは、難しいことをやる日もあれば簡単なことをやる日もある、どっちから手を付ければいいのかわからない、どっちから先にやった方が先延ばしにしづらいのか、わかっていないということです。

そのような方はワーストファーストアプローチがいいと思います。


おすすめは、やるべき事に手を付けた時間を測っておくといいです。これを何回かやっておくと、自分にとって大事な事を今日は何時にどのくらいやったのかという時間を把握出来て、手際よく作業が出来る様になります。


インキュベーター :締め切りに燃える

このタイプの方は締め切りがあるとやる気が出てきます。

このタイプの人も 最後まで仕事を後回しにする傾向があります。

最後まで仕事を後回しにしがちですが、最終的には締め切りに間に合わせるタイプです。


ギリギリにならないとエンジンがなかなかかかりませんが、一度エンジンが入るとすごい勢いで仕事を終わらせて、結果的に割といい仕事をします。


このタイプの人は、締め切りに対してやる気が反応しやすいので、スモールゴールを設定したり細く締め切りを設けるようにしてください。


テレサ・アマビールさんの『マネジャーの最も大切な仕事』でも紹介されていることですが、スモールゴールを達成していくことがとても重要です。

ゲーミフィケーションの中でも、大きな目標を達成するために、そこまでの間にどれだけたくさんの小さな階段を登っていくのかということをカウントする進展フィードバックが重要だという話がありました。


プランナー:計画大好き

自分で仕事の戦略を立てたり長期的なプロジェクトを作ることがやる気につながるタイプです。

3年とか5年かかるような長いプロジェクトであっても、あまり先延ばしすることがなく、計画を立てたらすぐに手を付けたいと考えます。


このタイプの人は、計画や戦略に反応しやすいので、具体的な計画や長期的戦略を作ることでモチベーションが上がります。

逆に、この計画を立てる際に上手にその計画や戦略を作ることができないと、それでモチベーションが出てこないということがあります。


ですから、このタイプの人は科学的に正しい計画の立て方について学んでいただけると、勝手にモチベーションが上がっていきます


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科学的に正しい計画の立て方については、こちらの本を参考にしてみてください。


トリフター:環境第一

仕事に手をつけるのがとても早いタイプの人です。

仕事に手をつけるのは早いですが、すぐに気が散ってしまい飽きてしまいやすいということもあります。


このタイプの人は、気が散らないように頑張ろうと思っても無理ですので、徹底的に気が散らない環境設定を大切にしてください。

これについては、過去の一問一答でも解説していますので、そちらも参考にしてみてください。

環境を整えることで仕事や勉強に対するやる気が上がってきます

科学的根拠に基づいた知識の実験、実践コミュニティ!〜メントレラボ〜

一問一答「自宅での生産性を高めたい」【最強のデスクの整え方】

自分のワークスタイルを理解しておくことが重要です。

これをわかっていない状態で、仕事や勉強にもっとやる気を出そうとか、副業や起業のためにもっと頑張らないといけないと考えても、モチベーションを上げるという点では非効率になってしまいます。


そして、自分がやる気が出てくるポイントがわかっても、それだけで走り続けるということも無理です。

人間のやる気というものは、そもそもは欲望です。


人間の欲望は色々とあるわけですが、人間のやる気を左右する欲望は4つあります。

この4つの欲望を満たすと、人類トップ12%のやる気を作り出すことができます。

そんな方法については、続きで詳しく解説していきますので ぜひチェックしてみてください。