あなたはどんな人が苦手ですか?
今回は、上司に手柄を横取りされてしまうという方の相談をもとに、皆さんのモチベーションと生産性の観点から、職場の人間関係を活用する方法について解説させてもらいます。
Q. 25歳女です。部署を任されていますが直属の上司に手柄を横取りされます。
私が提案した改善案も全て自分が改善したとトップに報告します。実際に女だからと話が通じない場面もあります。
どうすれば正当な評価を受けるでしょうか?
大事なのは、改善策を作る能力であり改善策そのものではありません。
その直属の上司は、あなたの改善策を使えば使うほどあなたを手放せなくなります。
そして、地位が上がれば上がるほど、あなたが離れていくことを恐れるので、結果的には、裏からその上司をコントロールできる立場になれます。
給料を上げる交渉もできるようになるでしょうから、もう少し頑張って籠絡させた方がいいと思います。
その籠絡させる方法についてはこちらの本が参考になると思います。
以上がDaiGo師匠からのアドバイスでした。
職場の人間関係を利用してやる気を上げる!
職場の人間関係が嫌で、やる気がなくなってしまった人も結構いると思います。
そんな人のための、職場に嫌な人がいても、逆にそれを利用して自分のやる気を高める方法について紹介させてもらいます。
今恵まれない職場にいるという人も多いと思います。
嫌な奴がいて、職場に行くとやる気がなくなってしまうとか、仕事は好きだけれど、人間関係がどうにも面倒でやる気が出ないという人もいると思います。
仕事と人間関係を考えるためのおすすめ本
この本は皆さんにぜひ読んでもらいたい本です。
一緒に働く相手として、賛同できない人や好きではない人、信頼できない人と協働する方法を教えてくれます。
自分1人で出来る事は限られていますので、いつかはこのような人と共に働かなければならない時も来ます。
そんな時に、もはや敵とも言えるような相手と、どのように関わればいいのかということを教えてくれるありそうでなかった本です。
敵とのコラボレーション――賛同できない人、好きではない人、信頼できない人と協働する方法
人間関係のストレスというものは思っている以上に大きいものです。
マインドフルネスは、今この瞬間に集中するために人間の注意力をコントロールするためのトレーニング方法です。
余計な人間関係のストレスに惑わされないためには、こちらの本も使ってみてください。
自分に対する自信が低い人は、他人に期待されていないとか評価されていないと感じると、ますます自分はダメな人間だと思い込んでしまいます。
そうならないためには、こちらの本を使って自分をある程度認めることができるようになってください。
ワークブック形式で自分を受け入れることができるようになる本です。
自分のコンプレックスやネガティブな面を受け入れることができず、職場の仲間に言いづらいという方はぜひ使ってみてください。
組織内の人間関係についてはやはりこちらの本が参考になります。
上司との関係が悪いというよりも、脅してきたり潰そうとしてくるような上司がいる場合には、ブラック職場になりますので違う対策が必要になります。
ブラック職場で人生を無駄にしないためにこの本も参考にしていただけたらと思います。
職場の人間関係の影響
職場での人間関係というものはとても重要です。
ウォーレン・バフェットも若者に「どんな仕事をするべきですか?」と質問された時に、尊敬できる人と働けることが一番だと答えています。
人間がどんな仕事に就くと幸せになれるのかということについては明確に断言することは難しいです。
自分が好きな仕事に就ければ必ずしも幸せになれるというわけではありませんし、自分がそんなに好きではない仕事に就くと必ずしも不幸になるというわけではありません。
自分がその仕事を好きかどうかということで、長期的な幸福度が変わることはありません。
ですが、人間関係では大きな影響を受けます。
尊敬できる人や一緒に働くことで楽しく思える人がいることが重要です。
とはいえ、職場の人間関係に恵まれないこともあります。
人間関係に恵まれた職場にいる人はそれでいいと思いますが、人間関係に恵まれない職場にいる人は、どうすれば成果を出すことができるのでしょうか?
仕事がデキない人への対処は?
まず、職場の人間関係の問題として、ただ仕事がデキない人がいるということもあると思います。
このような人がいた場合、その人をサポートした方が良いのでしょうか? それとも無視するべきなのでしょうか?
結論としては、サポートしてもいいですが、「競争の中でのサポート」というものを心がけていないと、皆さんのモチベーションが下がってしまいます。
デキない人をただサポートしたりアドバイスするのではなく、チーム戦や個人戦にしてサポートすることが重要です。
サポートよりも競争を意識させるようにしてください。
デキない人に周りがただ目を向けると、それに巻き込まれて組織全体のモチベーションが下がります。
全体の生産性を高めたいのであれば、チーム戦や個人戦で競走を取り入れるようにしてください。
残酷な話ではありますが、仕事がデキない人にヘタに対処すると組織全体が足を引っ張られます。
ペンシルベニア大学が行った研究で、競争を重視することによってモチベーションは上がるけれど、サポートを重視するとモチベーションが下がるということが示されています。
ですから、助け合うことを意識するよりも、チーム戦でも個人戦でも良いので競争を意識するようにしてください。
この研究では、700人の学生を対象にフィットネスクラブに通ってもらう実験を行っています。
全体を4つのグループに分けて比較しています。
個人戦 :個人の成績が掲示されて、他の参加者に勝つと景品がもらえる
チームサポート :みんなで励まし合いながら頑張る
チーム戦 :数名のチームを組んで、チームの成績が掲示されて、他のチームに勝つと景品がもらえる
コントロール群 :特に何もせず普通に取り組んでもらう
それぞれのフィットネスへの参加率や運動の習慣化について比較しています。
その結果、個人戦とチーム戦で参加した人たちは、コントロール群に比べてフィットネスへの参加率が90%も高くなったそうです。
個人戦でもチーム戦でも競うことでモチベーションはほぼ2倍になるようです。
一方で、チームサポートで参加した人たちは、何もしないコントロール群よりも参加率が低くなっていました。
研究チームのコメントとしては、社会的な相互作用を競争という方向で使うことによって、個人のモチベーションを高めることができると言われています。
勝利するための助け合いが重要
この研究は、別に助け合ってはいけないということを言っているわけではありません。
助けることを目的とするのではなく、個人戦またはチーム戦で競争を意識した方がモチベーションが上がるということです。
特に、チーム戦となると、チームで勝つためにはそれぞれの弱点を補ったり、自分に余力がある時には教えあったりする必要があります。
チーム戦にした時には、人はお互いに効率よくサポートしあうことができます。
ところが、ただサポートすることを目的にしてしまうと、傷の舐め合いのような状況になってしまうということです。
研究チームも、チームサポートを意識すると、やる気がないメンバーに注意が向いてしまい、参加者全体のモチベーションが下がってしまうと言われています。
助け合うのを目的にするのではなく、みんなで成長したり勝利するために、弱い人を助けたり、その人の強みを活かすことを考える方向に進むべきだということです。
競争というものはモチベーションを上げるために不可欠のもののようです。
職場の空気を読むべき?
職場での空気を読むのが面倒だと感じたことがある人も多いと思います。
結論としては、職場の空気を読もうと思えば思うほど、皆さんのモチベーションは低下してしまいます。
職場では出来るだけ空気を読もうとせず、自分のキャラを出すように意識してください。
もちろん、周りの仲間や同僚に迷惑をかけないことは重要ですが、無理をして空気を読もうとする必要は全くありません。
自分の素のキャラを出して、自分がどんな人間なのかアイデンティティを開示した方がモチベーションが高くなります。
2014年のカンザス州立大学の研究で、自分のアイデンティティを隠すとそれがストレスになり、人間関係や仕事の問題を抱えてしまうということが指摘されています。
これは宗教的なアイデンティティとモチベーションについて調べた研究ですが、海外の人にとっては宗教的なアイデンティティは自分の根幹になる部分だと思います。
ということは、日本人でも自分の考え方やそのキャラを出すことで、モチベーションに良い影響を与えることができるのではないかと考えられます。
この研究では、キリスト教の人を対象に、自分の宗派を周りの人に明らかにしているかどうかということをチェックしています。
宗教がそれぞれの信念や生き方に与えている影響と職場でのモチベーションレベルをチェックした上で、自分の宗派をオープンにしているかどうかが、モチベーションに影響を与えるのかということを調べています。
自分の素のキャラをオープンにするメリット
宗教を自分の生活の中で重要視している人ほど、職場で自分の宗教を開示している可能性が高いということでした。
そして、職場で自分のアイデンティティをオープンにしている人ほど、仕事に対するモチベーションが高くなり、仕事や生活に対する満足度の向上に繋がっていたということです。
つまり、自分のアイデンティティを大事にしている人ほど、職場でそれをオープンにします。
職場で自分のアイデンティティをオープンにしている人ほど、仕事に対するやる気が向上して、結果や成果も出て仕事も楽しくなり、人生に対する満足度や幸福度も高くなります。
ヘタに空気を読んで自分のキャラを偽ったりする必要はありません。
ある程度空気を読んでもいい場合もあるでしょうが、自分の素のキャラや価値観をオープンにしないとなると、モチベーションも上がらないし幸福度も上がりません。
その上、周りからは誤解されて人間関係も悪化してしまう可能性もあります。
ですから、周りに迷惑をかけない範囲であれば、自分の求める生き方や重要な価値観、あるいは、仕事に対する向き合い方を堂々とオープンにしてください。
それを明確に出せば出すほど、自分のアイデンティティを自分で認めることになりますし、モチベーションも幸福度も高くなります。
空気を読んで自分の素のキャラを偽ると、ストレスによって人間関係に悪影響が起きます。
空気を読めないと陰口をたたかれる人もいれば、空気を読んでいないけれど周りから認められている人もいます。
この違いは、自分のアイデンティティを周りに理解してもらっているかどうかです。
例えば、自分の趣味や好きな活動をしている時の写真をデスクに飾ったり、自分の普段の趣味について話題に出して、できれば同僚も誘ってみたりしてみてください。
自分のアイデンティティに関する話題を日常の中で共有するようにしてください。
ここから先は、人間関係のストレスの対処法や漠然とした仕事へのやる気のなさへの対処法など、多くの人が職場で悩むであろう問題についてその対策法まで紹介していきます。
続きもぜひチェックしてみてください。